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西「それはー辛いな。」
『でも不思議と涙は出ず、』
『悲しさを通り越した、感情なのでしょうか…』
西「結構落ち込んでんなこりゃ」
『周りの友達は恋人ができて凄く楽しそうでした。』
『…ミヤちゃんも最近彼氏ができたって報告されたし…』
西「お前の唯一の友達か」
『はい、え、どうしてそれを？』
西「…あ、別に」
『今のクラスはまだ馴染めてなくて…』
西「これからだってそんなん」
『…この先、私は恋人が出来るのかどうか…不安です。』
西「じゃあ」
スｯ
『…へっ？』
急に西島先生の顔が私に近づいた
西「俺と恋愛しない？」
『…何を言ってるのか』
西「俺さ、去年この学校来たんだけど、
赴任したての冬の時期に、上から雑用頼まれて職員室でもくもくと
作業してた。
その時期まっじで寒くて、でもエアコン壊れてて死ぬかと思ってさ、
死にそうなとこに、1人の生徒が来た。」
ーーーーーーーーー
西「さむ…」
がらがら
『失礼しま…寒いっ』
西「あーどうした？」
『…あ、佐野先生に用があって』
西「さっき帰ったよ佐野先生なら」
『あ、分かりました。机に置いておきます。』
西「ここね机」
『ありがとうございます…』
西「…ふぅ、…」
『あ、のエアコン付けないんですか？』
西「壊れてる」
『早く帰った方が、ここ寒すぎます』
西「これ終わんないと帰れない」
『あぁ、…』
西「早く帰んないと、あんたも凍えちゃうよ」
『あ、はい…』
『失礼、しました…』
がらがら
西「…」
それから一時して、
がらがら
また誰かきた
『先生っ』
さっきの子だ
西「どした？」
『あの、っこれ！私のひざ掛けですけど、』
西「…え、」
『…あとこれカイロもっ』
その子は俺に、毛布とカイロを持ってきてくれた
西「これ、わざわざ？」
『先生、頑張ってるのに、…凍えちゃったらやばいから』
『頑張ってください』
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作者名：ももぴの | 作成日時：2021年9月29日 18時
