・ ページ15
『別にｯ見とれてなんかｯ』
がらがら
すっ
近くなっていた2人の距離が離れた
清「よーっし！Aさん続きやろー！」
『はｯ』
西「よし、これでOK」
清「え？なんかAさん顔赤くない？」
『え…ｯ』
西「ねえ清水ーお前こんなことしてる暇あんのー？もうすぐテストだぞ」
清「ちゃんと勉強はしてるって」
西「ち、なんだよ」
清「なんだよにっしまー」
西「なんでもねーよ」
西「じゃ、俺は帰りまーす」
がらがら
出ていく瞬間の、先生のどこか寂しそうな横顔を
私は見てしまった。
清「よし！始める…『清水くんｯ、ごめんなさい、ちょっと私今日は帰ります！っ』」
清「え！どうかしたの？」
『あ、よ、用事お、思い出してしまって！ごめんなさい！』
清「わかった！じゃあ明日、」
がらがら
『…はぁｯはぁｯ』
数学専門室
がらｯ
『先生！』
そこには、なにか作業している先生の姿があった
西「ん？どうした？」
『いや、ｯあの、その』
西「演劇の練習は？終わったの」
『今日は、解散しま、した』
西「そっか」
西「なに、俺に会いたくなった？」
『はい』
西「え…」
『帰ってく先生の寂しそうな顔見て、追いかけてきました』
西「A…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ももぴの | 作成日時：2021年9月29日 18時
