弍拾 ページ23
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「うおっ」
山に入り込んで早々襲いかかられ、咄嗟に刀で防ぐ
殺気がなくてわからなかった
どうしてだ?殺気がないなんて………
「…っ!?どうして」
防いだ刀の主は鬼殺隊の隊員だった
他にも数人、私に刀を向けている
……いや、向けているのではないな
向けさせられている
「操られてるのか……?」
それにおかしい
生きている者の気配が殆ど感じられない
半分以上の者はもう死んでる
血鬼術か?
………いや、これは、
「糸、っ、」
鬼に遠隔操作されてる
人を斬らぬよう、急いで糸を斬れば、
死体はそのまま倒れていき、生きていた人が膝をついて噎せている
「……あ、ありがとう……」
「ええ、それより、状況を説明していただけますか」
「…あ、ああ、わかった、といっても、俺たちもここに来て早々、糸みたいなのに絡み取られて……そのまま体が勝手に動き始めたんだ………」
「………やっぱりか、…わかりました
あなた方は隠の方がいらっしゃるまで下山するか此処に隠れていた方がいいかもしれません
私は鬼を探してきます」
「……ああ、そうする、あとは頼む」
その言葉を背に、木々を走り抜ける
なんだか向こうから変な刺激臭と鬼の気配がする
色んなところから鬼の気配がする
……鬼は複数いるみたいだな
「………ちっ」
道中にも、人の遺体がたくさんあった
………この気配
下弦あたりの鬼もいるか
急がねば
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作者名:ティアー | 作成日時:2019年9月29日 15時