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拾捌 ページ21

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「西二向カウノダ!!!西ィ!!!
那田蜘蛛山デアル!!!!!」

「那田蜘蛛山?」



「既二数名ノ隊士ガ向カッテイル!!!」

「……ああ、わかった、今準備する」




夜衛門の顎を優しく撫で、準備を始める

刀は昨日のうちに研いでおいたから問題なさそうだ



先に姉さんに報告して向かおうと、姉さんの寝室の前まで歩く
姉さんは毎日蝶屋敷で仕事をしているが、
今日は休みを貰っていたため仕事には出ていないだろう





「………姉さん、任務が入ったから行ってくるよ」

「あら、A、」



姉さんが襖を開けて出てくる

ふっ、と笑って優しく私を抱きしめた




「………気をつけて、怪我なく戻ってね」

「はは、姉さんは、過保護だなあ」




自分で言った言葉に、
あの日の紫乃さんを思い出した




「………行ってらっしゃい」

「うん、行ってくるよ」






姉さんに見送られ、私は見慣れた道を麓まで駆け下りた



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作者名:ティアー | 作成日時:2019年9月29日 15時

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