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神威先輩と私の繋がりは、ほんと、それはそれは脆いものだった
中学が2年間だけ被って、それから、親友である神楽ちゃんのお兄さんだったってことだけ
好きになったきっかけだって覚えてない
でも
それでも何故か私は
あの人のことが好きなのだと、自覚している
喧嘩っ早くて食い意地が張っているあの人のことが好きなのだ
1年生のオリエンテーション
担任は銀八先生とかいうらしいわたあめみたいな髪が特徴的な人だった
神楽ちゃんはさっそく銀ちゃん、なんてあだ名をつけていた
廊下側から2列目
後ろから3列目
なんて中途半端な席なんだ、と項垂れていたけれど、出席番号順ならば仕方がない
それに、隣は沖田くんだ
この人も中学から一緒でそこそこ仲はいい
意外と知り合いがいてほっとする
オリエンテーションが終われば、神楽ちゃんの家族と一緒に入学祝いで焼肉に行くことになっていた
……また神威先輩と会える
心做しか、なんてレベルじゃない
ずっとソワソワしていたものだから、途中銀八先生から怪訝そうな眼差しを向けられ、慌てて下を向いた
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舞花(プロフ) - やばい!!ちょーおもしろいwww (2019年2月14日 1時) (レス) id: ffbe9135f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ティアー | 作成日時:2019年1月20日 16時