28 ページ29
？ side >＞
俺は少し早い時間に起きた。
セフンはどこに寝てるんだ？
辺りを見渡す。
・・・あれ、なんか人数少なくないか？？
まだ5時台なのに。
・・・まぁいいか、俺は足音が立たないようにゆっくり歩きセフンに近づき、セフンの腕を掴もうと手を伸ばした。
LH「許さねーぞっ！！！」
ビクッ…！？
俺は後ろを振り返った。
『………なんだ、寝言か。』
まだドクドク言っている心臓を落ち着かせて、今度こそ俺はセフンの腕を掴み、小声で、
『セフン、起きろ。』
と腕を揺さぶる。
SE「……ん〜…どうしたのぉ」
『朝早くに悪いな、……じつはさ、俺、復讐者が誰なのか分かったかもしれない。』
さっきまで寝ぼけていたセフンが急に目を見開く。
SE「え！？」
『シッ！声デカイ。』
セフンは慌てて自分の口を押さえて謝る。
SE「ところで、それ本当なの？」
『……いや、100%そいつだと言えるかと言われたら微妙なんだ。
そこで、俺的に一番復讐者とは関係ないと思ってるセフンに話を聞いて欲しいんだ。』
SE「……俺は復讐者じゃないって信用してくれてたの？」
『当たり前だろ。俺としては早く復讐者を止めたい、そのためには少しでも復讐者がこいつだっていう確信が欲しいんだ。
それをセフンに手伝って欲しい。』
セフンは驚いた表情でずっと話しを聞いていたが、
SE「もちろんだよ。俺なんかでよければ全然協力する！だってみんなを早くこの場から救いたい！」
『……ありがとう、セフン。早速なんだけど、今から少し話しないか？
ここだと名前とか出せないから、一旦ここを離れよう。』
SE「そうだね！！！」
セフンはそっと立ち上がり、教室のドアに向かって歩き出す。
俺もすぐに後を追い、廊下に出る。
SE「誰かにバレたらいけない…よね？」
『今はまだバレない方がいいかも。』
SE「なら、教室から離れたところのほうがいいよね！」
『うん。どこらへんで話す？』
SE「ん〜、ここ2階だし3階とかどう？」
『いいんじゃない、3階の端の方にしようか』
何も知らないセフンは、うんうんと頷く。
.
.
死に場所ぐらい自分で選ばせてあげないとな。
俺は自然と口元が緩んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し29752号(プロフ) - とても面白かったです！！.最初に出てきたグクは何だったんですか?? (2018年9月15日 18時) (
レス) id: 80bd87ec63 (このIDを非表示/違反報告)
つぁん(プロフ) - サラが突然サナに名前が変わってる笑笑 (2017年3月19日 15時) (レス) id: 78f2d1d254 (このIDを非表示/違反報告)
月見団子(プロフ) - 私、こういうお話めっちゃ好きなので愛読してます!更新ファイティン!! (2017年1月11日 0時) (レス) id: 4d2f0271f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - かさん» だいぶ他の読者様、いい感じで謎解き出してる人もいるよーーーん（笑） (2017年1月10日 19時) (レス) id: 2f821f88a7 (このIDを非表示/違反報告)
か - ハヨンって怖い女汗ミンソクゥー！ハヨンの言いなりになってほしくないよ！まだ全然誰が復習者か分かんない汗それっぽい人は居るけど…。あぁー！分かんないよ、オンニー汗笑 (2017年1月8日 8時) (レス) id: e148fcfc9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
