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大変お待たせしました...!予定全て終わりました!今日から更新していきます。長らくお待たせしてしまい申し訳ありません!
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中也さんは帽子を深く被った。そのせいで表情はよく見えない
中也「………なら俺は、手前を殺さなくちゃならねェ。いわば手前は組織の裏切り者だからな」
『……………』
それなら私も、この人を倒さなくちゃいけない。私をここまで育ててくれた恩師を
『………それは私もです中也さん。私の邪魔をするのなら、ここで消えてください』
私は異能を発動する
『異能力 鏡遊び──────────細雪』
その場に雪が降り始めた
中也「………やるしかねェか」
中也さんも異能を発動させた。柱を叩き砕いて、その瓦礫に重力を込めて浮かばせた
『できることなら、貴方に異能は使いたくなかった』
中也「俺だって、手前とこんな本気の異能勝負したくなかった」
それを合図に、私たちはぶつかり合った
重力の籠った瓦礫が私目掛けて飛んでくる。当たれば即死級の音速の瓦礫は私に直撃したが、私の身体は当たった部分から雪のように空気に溶けた。中也さんの目が開かれた
中也「幻想の異能………探偵社の奴の異能か」
『……もう中也さんに私の姿は見えません』
私は愛用の短刀を取り出し、中也さん目掛けて一気に飛んだ。大きく振りかぶって、急所を狙う
中也「姿は見えなくてもな、手前の気配は覚えてるんだぜ」
『!』
寸前のところで中也さんは仰け反って回避した。逃げ遅れた髪が数本宙に舞った。地面を飛んで私たちは距離を取る
中也「こりゃァ……長丁場になりそうだな………」
『……私は絶対に前へ行かせてもらいます』
そしてまたぶつかり合い、その場に閃光が走った
・
・
〜敦side〜
怖い
怖い、怖い、怖い、怖い、怖い
闇の中からそいつが追いかけてくる
僕は必死に逃げる。腿がちぎれようと、肺が破れようと構わない。必死に走る。逃げる。でもそいつからは逃げられない。何故なら、
そいつは僕の頭の中にいる怪物だから
"絶対に、────ては駄目だ、敦君"
過去の声が頭の中で反響する。誰の声?太宰さんの声だ。黒い縛鎖となって全身に絡みつく呪いの声
"絶対に、────ては駄目だ、敦君"
決して逃げ切れない
※文字数…
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作者名:るーりん | 作成日時:2022年12月29日 0時