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母親 ページ45

炭次郎Side
蹴り上げられ、上を向いてのけぞった鬼。
Aは再び高く飛び上がり、

貴「夜空の呼吸、伍の型、鏡花水月」

上からトンっと、中指人差し指を鬼の額に当てて着地すると、鬼は膝から崩れ落ちて固まってしまった。

炭「A…!何をっ!」

Aは人差し指を唇に当てて、鬼をじっと見つめる。

しばらくして、鬼がはっと目覚めた。

鬼「雪…雪…?」

Aの頬を優しく両手で包んで、涙を流す鬼。

鬼「ああ…雪…お母さんを許して…」

さっきまでとは打って変わって、優しい笑みで語りかけている。

鬼「…あなたの元へ連れて行って…」

両手を広げて目を閉じる。

善「一体何が起こってるの…?」

Aは涙で濡れている鬼の頬を優しく包み、額を合わせて

貴「…ごめんね」

そう言って距離をとり、刀を引き抜いて自分の腕を軽く斬りつけた。

炭「何してっ…!」

?「静かにしろ」

はっと振り返ると、冨岡さんがいた。

義「…俺達の出る幕はなかったようだ」

再びAに目線を戻すと、ゆっくりと鬼に向かって歩み寄っていた。

貴「夜空の呼吸、陸の型…月の涙」

鬼の横を通り過ぎると同時に、神秘的な光の筋を描いて刀は鞘に収められた。

穏やかな笑みで鬼は朽ち果てていき、最後には『ありがとう』と言っていた。

あれほど鬼に情けはいらないと言っていたのに、やっぱりあれは本心じゃなかったみたいだ。

俺達が→←まさかの



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さき(プロフ) - 優さん» 温かい言葉、ありがとうございます!!空いている時間があまりなくてスパンが空いてしまうのは申し訳ありませんが、無理のない程度に頑張ります!! (2019年9月12日 6時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - そんなー気にしなくて良いと思いますよ!誰でも間違いありますし、それに、この投稿大変でしょ?お疲れ様です。更新頑張って下さい!応援しています! (2019年9月11日 18時) (レス) id: ff48a174e8 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 我妻善逸の許嫁さん» あー!大変申し訳ありません!!!ここまで変換ミスに気づかないなんて…ご指摘ありがとうございます!! (2019年9月4日 8時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - ずゆさん» いえ!宮沢賢治さん作曲の歌になります!とても素敵な歌なので、私が好きで作品にも使わせてもらいました! (2019年9月4日 8時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
我妻善逸の許嫁 - 炭次郎ではなく、炭治郎です。怒。 (2019年9月4日 3時) (レス) id: af0233cc60 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さき | 作成日時:2019年8月28日 18時

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