夜柱は悲しく輝く

隊服 ページ17

貴方Side
善「だから伊之助、箸使えって言ってるだろ」

伊「うっせぇ！」

善「炭次郎はできるのにお前にはできないのか？」

伊「できるし！権八郎ができることは俺でもできんだよ！」

貴「じゃあ私が教えてあげるわ」

横に座って、いちから教えてあげていると

烏「カァー！伝令！北東の村で女が消えている！鬼を探し出し討伐せよ！」

貴「今日の夜中に出発しましょう、用意してくるわ。ありがとう、烏」

伊「待て！その前に俺と勝負だ！」

善「おい！伊之助！」

貴「…それもそうね」

善「え？」

貴「食べ終わって少し休憩したら、準備運動しましょう？隊服に着替えてくるわ」

何年かぶりの任務にいきなり出向くのは気が引けた。すこし不安ではあるし、体は十分にならしておきたい。

隊服と羽織りを着て、ショールをかけて、靴下を履いて、『悪鬼滅殺』の彫りの入った瞳の色と同じ日輪刀を腰にさした。

ふぅっと深呼吸してみんなのところに戻ると、

善「えぇぇぇぇー！！！！改めて隊服姿かわいくない！？かわいすぎる！！！」

炭「そのひらひらした布も、とても綺麗だ！」

貴「でしょう？これは師範からの貰い物なの」

炭「そのスカートの丈は…短くないか？」

貴「そうかしら？ずっとこれだから何も思わないけれど…」

確かに身長が伸びて、太もも真ん中ぐらいだったのが3分の1ぐらいまで短くなってしまったなと思って、ゆっくり1回転してみる。

善「グハァッ…！///」

炭「善逸！？」

善「生足…へへ…」

善逸が鼻血を出して倒れた。
次に目覚めたときに善逸が放った言葉は

善「ちょっと刺激が強くて…！そのうち見慣れるから気にしないでっ！！」

だそうだ。

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