お姫様と従者の仲良しキッチン2 ページ9
ユウside
グ「あれ、ジャミルなんだゾ」
グリムの声でこちらに気づいたジャミル先輩と目があった。
ジャ「やあ。君たちも何か作りに来たのか?」
貴「ティータイムにアップルパイを」
ジャ「…初めて聞く名前だな。美味しいのか?」
貴「ええ。嬉しいことに好評で」
ユ「ほんと、毎日おやつに出てきても飽きませんよ」
ジャ「そうk『ジャミル副寮長!!こっちのお肉、火入れできました!』…じゃあこっちに持ってきてくれ。軽く冷ましたら次はこの野菜と一緒にオーブンに入れて低温でグリルだ」
寮生『はい!』
貴「忙しそうね」
ジャ「今日は宴なんだ。キッチン使えないっていうのに、こんな日に限ってなんで宴なんか…」
貴「大変そうね、手伝いましょうか?」
ジャ「そっちの方が早く終われば頼むよ」
貴「わかったわ」
ささっと作ってしまおうと作業を進める。
ユ「先輩、りんご煮えました」
貴「…うん。いい硬さ、いい色ね」
ユ「でも、いつも食べてるのより味気ない気が…」
貴「まだシナモンを入れていないものね」
グ「入れ忘れか!?」
貴「いいえ、今からいれるの。シナモンパウダーは熱に弱いから…っと、このくらいね」
ジャ「待て」
いつの間にか後ろに立っていたジャミル先輩が話しかけてきた
ジャ「それじゃあ少ないだろう、もう少し入れたらどうだ?」
貴「いいえ、いつもこのくらいよ?」
ジャ「シナモンを効かせたほうが美味しくなると思うんだが…甘さも引き立つ。」
貴「いいえ、これでいいの」
ジャ「…いや、もう少し」
だんだんと声が大きくなる。…いやな予感…
貴「アドバイスはありがたいけど、これで満足よ」
ジャ「スパイスの扱いには慣れてる。少しは人のアドバイスも取り入れてみたらどうだ?うちの主人といい、高貴な身分の人はどうしてこうも強情なんだか…ほら、いいから貸してみ…!?」
貴「〜っ…。」
先輩の目から、ぽろぽろと涙が溢れた。
ユ「せ、先輩っ…!?」
周囲の視線が集まる。
フ「なに、ウミヘビ君…姫ちゃん泣かしたの?」
ト「なんの騒ぎだ?」
人が集まり始めて、先輩はたたっとどこかへ駆けて行った。
グ「あ!どっか行ったんだゾ!」
ケ「Aちゃんのことは任せてよ♪」
ジャ「な、なんで泣いて…」
ユ「身分が高い人はほんと偉そうだよね〜って皮肉られてそれを真に受けて傷ついたんでしょうね。ジャミル先輩最低ですよ。とりあえず先輩泣かしたので理由はどうであれ大罪です。」
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さき(プロフ) - はーちゃんさん» ありがとうございます!!!たまにみなさんがくれる優しいコメントに励まされてます…!どうぞこれからも応援よろしくお願いいたします!! (2020年8月25日 12時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん - とっても面白いです!!!応援してます!たくさん更新してください! (2020年8月23日 1時) (レス) id: 3ad67a8a12 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 輝月さん» ありがとうございます!!!最近ネタ切れし始めてて更新速度がかなり遅いですが、どうぞ温かい目で見守ってて下さい…! (2020年8月11日 10時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
輝月 - すっっっごく面白いです!! これからも応援してます! (2020年8月10日 20時) (レス) id: 0d2fd88c3c (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - dmeenioさん» コメントありがとうございます!そうですよね!書きたければでいいんですよね!書きたいネタが思いつく限りは続けようと思います!!!dmeenioさんも更新頑張ってください!! (2020年6月18日 6時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さき | 作成日時:2020年6月17日 19時