秘密のバーカウンター ページ6
貴方side
お客様が帰って静かな店内。
ア「お疲れ様でした。予想通り、いい売れ行きですね。」
貴「ほんとう?それは嬉しいわ」
ア「まさかあなたが酒飲みだったとは…」
貴「あら、バカにしてるの?嗜む程度よ」
ア「嗜む程度の人間がここまで酒に詳しいのですか?」
貴「確かに好きだし詳しいけど、飲む量は少ないの。お酒なら何でもいい訳じゃないのよ」
ア「と言いつつ何を作ってるんです?」
貴「ふふっ、みんなにお酒の話をしたら飲みたくなっちゃって。カルーアミルクよ」
そのとき、そっとドアが開く音がした。
学「どうも、アーシェングロット君にAさん」
ア「これはこれは学園長。ようこそ、深海のバーカウンターへ」
学「今朝リーチ君達が先生にビラを配りに来ましたよ。なんともお酒の提供をしているとか」
ア「ええ、もちろん生徒にはノンアルコールでしか提供はいたしません。しかし、閉店後数時間の今はれっきとしたバーカウンター…大人の時間というやつです」
レ「ほー…大人の時間ねぇ…」
ア「…おや、百獣の王がこんなところへ何をしに?」
レ「忘れたのか?俺はもう20歳だ」
貴「あら、成人済みだったのね」
レ「今さらかよ…」
ア「この学園の生徒に留年しまくって20歳の方がいらっしゃるとは…いやはや知らなかったです」
レ「知ってるじゃねぇか。砂にされてぇのか?」
学「Aさんの故郷では、あなたはもう成人済みということになるのですよね?」
貴「ええ、お酒を売るのも飲むのも合法です」
学「郷に入っては郷に従え…とは言いますが?」
貴「いやですわ…お酒の場は秘密をたくさん抱えてこそ楽しめるもの…。先生もこんなお説教をしにいらしたんじゃないのでしょう?」
学「おや、バレましたか。先生だってたまには羽を伸ばさないとやっていけませんよ」
貴「お気持ち、とてもよくわかります。そんな先生はご希望のカクテルおありで?」
学「そうですね…若いときによく飲んでたロブロイを」
貴「かしこまりました、レオナさんは?」
レ「ジンジャーラム」
貴「あら、思ったよりお酒に慣れていらっしゃるのね」
レ「まあな」
学「いけませんねぇ、生徒が酒を提供し、生徒が飲むなんて…こんな学園あっていいはずがありません」
貴「どうします?やめさせますか?」
学「しかし、成人済みだと合法になるのでしょうか…校則と常識のグレーゾーンをついてきますね…これでは注意のしようがありません」
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さき(プロフ) - はーちゃんさん» ありがとうございます!!!たまにみなさんがくれる優しいコメントに励まされてます…!どうぞこれからも応援よろしくお願いいたします!! (2020年8月25日 12時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん - とっても面白いです!!!応援してます!たくさん更新してください! (2020年8月23日 1時) (レス) id: 3ad67a8a12 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 輝月さん» ありがとうございます!!!最近ネタ切れし始めてて更新速度がかなり遅いですが、どうぞ温かい目で見守ってて下さい…! (2020年8月11日 10時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
輝月 - すっっっごく面白いです!! これからも応援してます! (2020年8月10日 20時) (レス) id: 0d2fd88c3c (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - dmeenioさん» コメントありがとうございます!そうですよね!書きたければでいいんですよね!書きたいネタが思いつく限りは続けようと思います!!!dmeenioさんも更新頑張ってください!! (2020年6月18日 6時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さき | 作成日時:2020年6月17日 19時