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執事のジャック6 ページ24

ジャックside

カルジーム「よ、やっと目覚めたのか」

ジャック「カルジーム…」

カルジーム「しかし、呪いが解けたとはいえ代償が大きかったな」

ジャック「え?どういうこと?」

エルミア「ジャック君、あなたが口にした魔法薬は呪いの類に入る恐ろしいものだったのよ。あと少しここに来るのが遅れていたら死んでいたわ」

ジャック「うそ…死んでたかもしれないの?」

エルミア「ええ、でももう大丈夫。呪いは解けたから」

母「命が助かってくれたならなんでもいいわ…。ジャック…ああ、本当によかった」

ふとベッドの側に置いてあるドレッサーに映った自分を見てみると、少年だったはずが青年くらいに成長しており、髪色も変わっていた。
声も低くなっていた。

赤茶だった髪は彼女と同じ黒色になっており、それだけは少しだけ嬉しかった。

母「お父様に報告してくるわね」

そう言って母は出ていき、カルジームも勉強があるからと出て行った。

エルミア「誰がこんな魔法薬を…」

それには不思議と心当たり…いや、確信があった。Aの母親だ。

普段あの母親がAにしていることも、本当は恐ろしい魔女であることも、全てAの口から聞いている。
今思えばわかる。Aと結婚して僕が婿に入れば、自分が王座につけないからだ。

僕は次男だから王座を継ぐことは兄が死んだりしない限りはない。

きっと向こうは僕が死んだと思っているだろう。

誰も味方のいない彼女は、今も恐怖で怯えているのだろう。

ジャック「…あの、エルミア様」

エルミア「なに?」

ジャック「ご相談があるのですが…」

戻ってきた両親に頭を下げ、国を出て従者となり、彼女の側にいたいと言い続けたところ、最後は折れて僕が王様に雇ってもらえるよう口裏を合わせてくれた。
もちろん僕であることは内緒で。

エルミア様に瞳の色も変えてもらい、もう誰だかわからない。

僕が生きているなんて知られたら、また命を狙われるかもしれない。

ジャック「それでも、今は僕しかいないんだ」

倒れた僕を見る怯えた目、あんな顔はもうさせたくない。
せめて僕だけは味方になろう。

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さき(プロフ) - はーちゃんさん» ありがとうございます!!!たまにみなさんがくれる優しいコメントに励まされてます…!どうぞこれからも応援よろしくお願いいたします!! (2020年8月25日 12時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん - とっても面白いです!!!応援してます!たくさん更新してください! (2020年8月23日 1時) (レス) id: 3ad67a8a12 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 輝月さん» ありがとうございます!!!最近ネタ切れし始めてて更新速度がかなり遅いですが、どうぞ温かい目で見守ってて下さい…! (2020年8月11日 10時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
輝月 - すっっっごく面白いです!! これからも応援してます! (2020年8月10日 20時) (レス) id: 0d2fd88c3c (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - dmeenioさん» コメントありがとうございます!そうですよね!書きたければでいいんですよね!書きたいネタが思いつく限りは続けようと思います!!!dmeenioさんも更新頑張ってください!! (2020年6月18日 6時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さき | 作成日時:2020年6月17日 19時

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