執事のジャック5 ページ23
ジャックside
一国の王子として生まれた僕は、両隣の国の王族と交流が深かった。
東には母親と仲のいいお妃様が、西には父親が仲のいい王様が。そして西の王様の1人娘とは特に仲がよかった、それがA。
それはいつしか恋心へと変化していき、婚約が決まったときはとても嬉しかった。
貴「あなたと私が結婚するんですって、聞いてびっくりしちゃったけれど、あなたとなら毎日幸せそうね」
庭で遊んでいたとき、にっこり隣で微笑んだ彼女の笑顔が頭から離れなかった。
恥ずかしがりで喋りが苦手な僕は、面と向かって好きだと言えたことがなかった。
結婚は親が決めたことだし、改めて告白だなんて恥ずかしくて仕方なかった。
だから僕なりに愛情を伝えようと、プレゼントを送ってみた。
婚約が決まった日に撮った2人の写真と、庭で僕が育てたガーベラと紅茶を飲むためのティーカップとソーサー。
わざわざ街へ出掛けて自分で選んだものだ。そのときに目についた綺麗な赤色のリボンも衝動買いして、それをきゅっと結んで渡したら、「とても嬉しかった」という内容の手紙が返ってきた。
そのやりとりの数日後、再び城を訪れて会食。
メインディッシュを口にしたら、体がとても暑くなった。
次第に息も苦しくなり、胸がぎゅうっと締め付けられるような感覚に陥った。
驚きすぎて呆然としている彼女の顔を見たが最後、意識を手放した。
死んだと思った。
だがしかし、目が覚めた。
目を開けると涙ぐむ母と優しい笑みを向ける西のお妃様。
ジャック「あれ…僕は一体…」
母「よかった…！！ジャック！！」
エルミア「ほんとによかった…間に合わなかったらどうしようかと思ったわ」
エルミア様は、綺麗なウェーブを描く金髪を窓から入り込む風になびかせて、エメラルドのような優しい緑色の瞳を細めて微笑んでいた。
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さき(プロフ) - はーちゃんさん» ありがとうございます！！！たまにみなさんがくれる優しいコメントに励まされてます…！どうぞこれからも応援よろしくお願いいたします！！ (2020年8月25日 12時) (
レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん - とっても面白いです！！！応援してます！たくさん更新してください！ (2020年8月23日 1時) (レス) id: 3ad67a8a12 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 輝月さん» ありがとうございます！！！最近ネタ切れし始めてて更新速度がかなり遅いですが、どうぞ温かい目で見守ってて下さい…！ (2020年8月11日 10時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
輝月 - すっっっごく面白いです！！ これからも応援してます！ (2020年8月10日 20時) (レス) id: 0d2fd88c3c (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - dmeenioさん» コメントありがとうございます！そうですよね！書きたければでいいんですよね！書きたいネタが思いつく限りは続けようと思います！！！dmeenioさんも更新頑張ってください！！ (2020年6月18日 6時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さき | 作成日時：2020年6月17日 19時
