執事のジャック3 ページ21
ユウside
夜、再び執事さんが部屋を訪ねてきた。
ユ「先輩ならいませんよ」
ジャック「いえ、A様からみなさんに夜食を運ぶように言われましたので。お持ちしたのです」
ユ「ありがとうございます。先輩は?」
ジャック「今は久しぶりにヴァイオリンの稽古中です」
ユ「え!先輩がヴァイオリン!?」
思わず声を張り上げると、初めて執事さんがクスリと笑った。
ジャック「…よければご覧になりますか?」
そういうことで、少しだけみんなで見学に行くことに。
カ「なんだかワクワクするな!」
ユ「外が暗くなるとお城の中の雰囲気もガラッと変わりますね!」
グ「高級感あるんだゾ」
ジャック「ありがとうございます。おや、丁度いいタイミングですね。」
立ち止まった先にある部屋から綺麗な音色が聞こえる。
扉をゆっくりと開けると、広い部屋で1人ヴァイオリンを弾く先輩がいた。
ユ「こんな思いっきり覗いていいんですか?」
ジャック「A様は演奏中とても集中していらっしゃるので、覗いているくらいじゃバレませんよ」
ア「とても上手ですね」
ジャック「ええ、私はこの国1番の腕前だと思っております。」
ちらりと横をみやると、明らかにただ主人を見るだけではない眼差し。まるで愛しい人を見つめるかのような優しい眼差しを向けていた。
ユ「もしかして…」
グ「どうしたんだゾ?」
ユ「執事さん、A先輩のことが好きなんですか?」
ラ「ちょ、ちょっとユウ君!急になに聞いてんすか!?」
リ「いくらなんでも直球すぎるだろう…」
ジャック「ふふっ、面白いことをおっしゃいますね」
ユウ「あれ?違いました?」
ジャック「…なぜそう思われたんです?」
ユウ「とても優しい目で先輩を見つめていたので」
真っ直ぐにグレーの瞳をじっと見つめると、ふっと目を細めて微笑んだ
ジャック「どうやら、あなたはとても鋭い方のようだ。」
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さき(プロフ) - はーちゃんさん» ありがとうございます!!!たまにみなさんがくれる優しいコメントに励まされてます…!どうぞこれからも応援よろしくお願いいたします!! (2020年8月25日 12時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん - とっても面白いです!!!応援してます!たくさん更新してください! (2020年8月23日 1時) (レス) id: 3ad67a8a12 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 輝月さん» ありがとうございます!!!最近ネタ切れし始めてて更新速度がかなり遅いですが、どうぞ温かい目で見守ってて下さい…! (2020年8月11日 10時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
輝月 - すっっっごく面白いです!! これからも応援してます! (2020年8月10日 20時) (レス) id: 0d2fd88c3c (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - dmeenioさん» コメントありがとうございます!そうですよね!書きたければでいいんですよね!書きたいネタが思いつく限りは続けようと思います!!!dmeenioさんも更新頑張ってください!! (2020年6月18日 6時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さき | 作成日時:2020年6月17日 19時