金欠オンボロ寮4 ページ16
ユウside
…最近、先輩の異変をはっきりと感じ始めた。
声がだんだん小さくなってきて、歩くのも遅くなった。
髪のツヤも気のせいかもしれないけれど無くなってきて、何より顔色が悪い。
スカートから覗く足をみると、細くなった気がする。
それは自分やグリムだけじゃないようで、
リ「…ユウ」
ユ「リドル先輩…」
ラ「あ！いたいた、ユウくーん！」
ア「おや、皆さんお揃いで。ユウさんにお話があるのですが…」
ユ「アズール先輩にジャミル先輩…」
フ「小エビちゃーーん！」
ジェ「おやみなさん、こんにちは」
ヴ「ちょっとユウ、顔貸しなさい」
グ「せ、セコムが集まってきたんだゾ…」
エ「ちょっと監督生今度は何したわけ？」
デ「に、逃げられない…」
ユ「と、とにかく場所を変えましょ！教室の前は目立ちます！」
という訳で食堂へ
ユ「多分…みなさん言いたいことは同じだと思うんですけど…A先輩のことですよね？」
コクコクと全員が頷く
リ「最近なんだか…元気がないようだね」
ラ「今日も授業で居眠りしてたんすよ」
ヴ「あの子の綺麗な赤い唇が…今はほぼ無色になってるじゃない」
フ「この間なんてさぁ、俺がぎゅって抱きついたときに折れそうなくらい細かったよ〜？いつもならもっとこう、柔らかいのに」
ア「それは大げさかもしれませんが、確かに痩せてます。ラウンジの制服が大きくなったから、スカートのウエスト周りを手直しすると言っていました」
ジャ「カリムが話しかけてもイマイチ元気がなくてな…」
ジェ「みなさんがおっしゃる通りです。もしこれらが本当だとすれば…最近Aさん、ろくに食事を摂っていないのでは？」
ユ「…うっ、ぐすっ…」
涙が溢れた。
エ「えぇ！監督生！？」
デ「なぜ！？」
グ「…オレ様たち今、節約生活してるんだゾ」
リ「節約…」
グ「学園長に頼まれて、食費と日用品類は自分達でまかなうことになって…それで…3食自炊してたんだゾ…」
ユ「自分達…家族もいないから収入源がなくて…。先輩が今までのバイト代で養ってくれてたんですけど…最近先輩の異変に気づいてようやく、そういえば先輩がご飯まともに食べてるの見てないなって…
お弁当も作ってくれて、朝晩も欠かさずしっかり食べさせてくれて…自分はただお腹いっぱい食べて何も…気づけませんでした…！！」
下げた頭が上がらない。気づけなかった自分が情けなくて仕方なかった。
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さき(プロフ) - はーちゃんさん» ありがとうございます！！！たまにみなさんがくれる優しいコメントに励まされてます…！どうぞこれからも応援よろしくお願いいたします！！ (2020年8月25日 12時) (
レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん - とっても面白いです！！！応援してます！たくさん更新してください！ (2020年8月23日 1時) (レス) id: 3ad67a8a12 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 輝月さん» ありがとうございます！！！最近ネタ切れし始めてて更新速度がかなり遅いですが、どうぞ温かい目で見守ってて下さい…！ (2020年8月11日 10時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
輝月 - すっっっごく面白いです！！ これからも応援してます！ (2020年8月10日 20時) (レス) id: 0d2fd88c3c (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - dmeenioさん» コメントありがとうございます！そうですよね！書きたければでいいんですよね！書きたいネタが思いつく限りは続けようと思います！！！dmeenioさんも更新頑張ってください！！ (2020年6月18日 6時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さき | 作成日時：2020年6月17日 19時
