お姫様と従者の仲良しキッチン5 ページ12
貴方side
ジャミルは怒っているだろうか…と、恐る恐るキッチンに戻ると、シナモンのいい香りがした。
ユ「あ！ケイト先輩とA先輩！」
ユウ君が私に心配そうな瞳を向けた。
ユ「もう大丈夫ですか？」
貴「ええ、心配かけてごめんなさい。私も少し子供だったわ、ジャミルに謝らなくちゃ…ジャミルはどこ？」
ジャ「A」
後ろを振り返ると、アップルパイを持ったジャミルが立っていた。
貴「ジャミル…それ…」
ジャ「…その、悪かった。こだわりのレシピにケチをつけて…少し腹が立ったとはいえ、ひどいことを言った…」
貴「いいえ、私こそ。私がアドバイスも受け入れない、冗談も聞き流せないような子供だっただけだし、強情なのは事実だわ…本当にごめんなさい」
ジャ「これ、味見してくれないか。」
貴「え？」
ジャ「仲直り…なんてこっ恥ずかしいが。俺なりのアップルパイだ。食べてみて…くれないか…」
貴「ええ、もちろん！」
フ「俺も食う〜！！！」
ジェ「僕も食べてみたいですね」
ト「はいはい、みんなで分けて食べような」
貴「ユウ君、グリム、今日はここでティータイムでも構わない？」
グ「仕方ねぇんだゾ。今回はそれで許してやるんだゾ！」
ユ「みんなで食堂ティータイム！いいですね！」
ーその後ー
貴「ジャミル、この野菜切れたわ」
ジャ「じゃあそれはフライパンで弱火でじっくり炒めてくれ。」
貴「はい、調味料はどうする？」
ジャ「これを使ってくれ」
貴「…ん、美味しいけど、何か足りない気がするわ」
ジャ「そうか？んー…Aに任せるよ」
貴「わかったわ、任せて。これかしら、いや、それよりこっち？」
ジャ「あ、そっちは使うな」
貴「え！これを使おうと思ってたのに！」
ジャ「いーや、このスパイスよりこっちの方がこの料理には合う」
貴「いいえ、こっちよ」
ジャ「いや、こっちだ」
貴「…わかったわ、ジャミルの言う方にしてみる」
ジャ「…あ、あぁ。別にそっちでもいいんだぞ？」
貴「いえ、スパイスに詳しいジャミルの判断だもの。きっと正しいわ」
ジャ「…」
貴「こっちのスパイスは、そっちのスープに使ったらいいんじゃないかしら」
ジャ「ふっ…そうだな」
ユ「…なんだかんだ仲良しになってよかったね」
グ「2人ともこだわりが強くてめんどくさいんだゾ」
…たまに宴の準備を手伝うお姫様と、従者の料理風景が見れるとラッキーかもしれません。
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さき(プロフ) - はーちゃんさん» ありがとうございます！！！たまにみなさんがくれる優しいコメントに励まされてます…！どうぞこれからも応援よろしくお願いいたします！！ (2020年8月25日 12時) (
レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん - とっても面白いです！！！応援してます！たくさん更新してください！ (2020年8月23日 1時) (レス) id: 3ad67a8a12 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 輝月さん» ありがとうございます！！！最近ネタ切れし始めてて更新速度がかなり遅いですが、どうぞ温かい目で見守ってて下さい…！ (2020年8月11日 10時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
輝月 - すっっっごく面白いです！！ これからも応援してます！ (2020年8月10日 20時) (レス) id: 0d2fd88c3c (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - dmeenioさん» コメントありがとうございます！そうですよね！書きたければでいいんですよね！書きたいネタが思いつく限りは続けようと思います！！！dmeenioさんも更新頑張ってください！！ (2020年6月18日 6時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さき | 作成日時：2020年6月17日 19時
