お姫様と従者の仲良しキッチン4 ページ11
貴方side
泣いてるところを見られるのが恥ずかしくて、思わず出てきてしまった。
貴「はぁ…ほんと、私ってめんどくさいわ…」
こんなことで泣くなんて、と、誰もが思っただろう。
自分でも子供だと思う。
研究の末にやっと完成した自慢のレシピだったから、簡単には変えたくなかった。
そんな子供じみた理由もあったけれど、
『身分の高い人はどうしてこうも強情なのか…』
ここが1番に傷ついた。
そんな風に思われてたなんて。
…あぁ、やっぱり身分のせいで一線を引かれてしまっているのか。と思ってしまった。
泣くほどのことじゃない、ジャミルだって冗談で言ったとわかってる。
ただ、この世界で唯一の支えである友人に嫌われてしまったら、なんて考えてしまって大げさに傷ついた。
貴「ジャミルに謝らなくちゃ…。アップルパイも焼かないと…」
ケ「あ！ここにいたっ…！」
貴「ケイトさん…」
ケ「もう泣きやんだの？」
貴「…はい」
ケ「なんで泣いちゃったの？けーくんには教えてよ、先輩なんだからさ」
貴「…私が王族だから、実は距離を取られていたのかって…ジャミルの冗談を真に受けてしまったんです。
ここ最近、少しネガティブなことが多いんです…この世界で友人がいなかったら、嫌われたらって…。怖くなってしまって。
それに、こだわりのレシピにケチをつけられたのに少し腹が立ったのもあります」
ケ「ぷっ…あははっ！いつも強気なAちゃんでも、普通に落ち込むときあるんだね♪」
貴「なっ…子供だなって馬鹿にしてるんですか？」
ケ「いやいや、ちょっと安心しただけ。しょーじきさ、弱音とか全然吐かないから心配してたんだよ？…でもよかった。ちゃんと泣くし、ちゃんと不安に思ってることがあって。
安心してよ！この世界にAちゃんがいる限り、俺らはAちゃんから離れたりしないから」
貴「…ほんとですか？」
ケ「もちろん！嫌いにもならないし、距離もとらない。だって、この世界ではAちゃんはお姫様じゃないでしょ？」
貴「ケイトさん…」
ケ「ま、もし向こうの世界に帰っちゃっても会いに行くし、また見つけて連れ戻しちゃうから！覚悟しててよね♪」
貴「ふふっ…むっ！？」
私の両頬をつまんで、むにむにと遊ぶ。
ケ「ほら！笑顔笑顔！記念に1枚とっちゃお！カメラに向かってにっこりね♪」
2人で写真を1枚撮って、ケイト先輩に手を引かれた。
ケ「戻ろう！みんな心配してるよ？」
貴「はい！」
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さき(プロフ) - はーちゃんさん» ありがとうございます！！！たまにみなさんがくれる優しいコメントに励まされてます…！どうぞこれからも応援よろしくお願いいたします！！ (2020年8月25日 12時) (
レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
はーちゃん - とっても面白いです！！！応援してます！たくさん更新してください！ (2020年8月23日 1時) (レス) id: 3ad67a8a12 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 輝月さん» ありがとうございます！！！最近ネタ切れし始めてて更新速度がかなり遅いですが、どうぞ温かい目で見守ってて下さい…！ (2020年8月11日 10時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
輝月 - すっっっごく面白いです！！ これからも応援してます！ (2020年8月10日 20時) (レス) id: 0d2fd88c3c (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - dmeenioさん» コメントありがとうございます！そうですよね！書きたければでいいんですよね！書きたいネタが思いつく限りは続けようと思います！！！dmeenioさんも更新頑張ってください！！ (2020年6月18日 6時) (レス) id: b66acd21cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さき | 作成日時：2020年6月17日 19時
