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あなたside
あらすじ。
目の前にお茶の間の名探偵。
「あれ？お姉さんボクのこと知ってるの？」
コナン君が不思議そうに首を捻る。
まずい…疑われるとまずい…
「えっと…あったこと…ある、かしら…」
「ごめんね、ボク、お姉さんのこと覚えてないや…」
困ったように眉を下げるコナン君。
かわいい。
これで中身が高校生とか信じられるか？
「ところで、お姉さん迷ってるみたいだけど、どうしたの？」
再びコナン君に問われる。
どうしよう…
なんて答えれば良いんだ。
『私、別の世界からやってきたA！よろしくね！」なんて言えない。
言える訳ない。
この世界が狂ってしまう。
こういう時、私のオタクとしての力が試される。
そう、この場合は…
「私…えっと…わたしは…誰…？」
「えっ！？お姉さん自分が誰かわからないの！？」
秘技・記憶喪失のフリ！！
たしか劇場版ではこういうキャラいたし！
なんかうまく立ち回れてたし！
大好きでしたキュラソー！！
「記憶喪失…かな。お姉さん、覚えてることある？」
コナン君の表情が幼い子供から探偵のものに変わる。
うまくいった！！
多分！
これでコナン君にヘルプがもらえる状況になった。
こうなれば無敵に近いだろう。
「覚えてること…」
ここで何を言うかで私の命運は別れる。
ここがコナンの世界のいつかはわからない。
だったら、まずは…
「あむろ…」
「え？安室さん？」
コナン君が驚きの声をあげた。
安室くんの存在を確認すれば、大体どこらへんか分かる。
なるほど、75巻以降か…
「安室…うん。安室くんって知ってる？」
「知ってるよ！お姉さん、安室さんのことを覚えてるんだね。じゃあ、会いにいってみようか！」
コナン君に手を引かれ、歩き始める。
コナン君…
めっちゃ良い子だ！！
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作者名：真 | 作成日時：2018年3月18日 0時
