24話 ページ24
「… ゾムーク言うわけでも無いけど。スニーキングも中々の緊張感があるめう。」
何て思いながらダクトを通る。
埃が凄いじゃ〜。レイちゃんがびびってまうやん。
清潔じゃ無いし。
「ここら辺やな？」
開けて降りればカメラに目が入った。
けど特に反応を示さないと言うことはハッキング済みと言う訳だろう。流石、ホビット。
「イェーイ！」
ピースをする。かわええやろ？
そのまま隠れながら進む中、地下牢をいくら探してもレイちゃんの姿は見つからなかった。そこでらしくもなく俺は冷や汗をかいた。何故かって？
＜天使は地獄へと落ちる＞
「悪趣味め…！」
そんな落書き如きに腹立つ俺も相当余裕が無いんやろう。だって、レイちゃんは総統の娘でアルビノ。
そしてこいつらが今行っているのは闇商売関連…断言出来ないのが最も余裕を無くさせる。
護衛をいくら倒してもあの子の道どりが全く掴めない。
「一体…どこや…？」
「チーッス！！」
「？！？！」
「わぁ？！銃向けんといて？！」
「ゾム…お前…」
「わーるかったって！ほい、これ」
「嗚呼、無線。ありがたいわ」
「こっちで洗いざらい探しとるけど…」
「足取りがない、やろ」
「分かってたんか。」
流石にこれは異常やろ。
誰しも気付くで。
「俺達が気ぃ失って何時間？」
「ざっと5時間。」
「嘘…それでも見つからへんのか？」
「俺もあらかた調べた。トントンにも合流したけど、グルッペンの姿もレイの姿もない。映像は全てダミー。」
とんでもない絶望感や。
ここから近い建物を洗いざらい探す？
その間に2人の命なんぞあっという間や。
なにか、なにかあるはずや。
「なきか道中ヒントがあるはずや…！」
「落書きは？」
「あれか？」
「ちゃうよ、あれ」
そう言ってゾムが指したのは何かの模様だった。
これは…地図の一部か？
番地は書いてあらへんけど、もしかしたら…
「なぁ、ゾム。カメラあるか？」
「ん？あるけど…」
「この模様のやつ全部ある場所回って撮るで。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 574人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：更新不定雑飽子 | 作成日時：2020年1月3日 21時
