１歳差の不良 (ページ7)

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『お兄ちゃーんお風呂あがったよ』

濡れた髪の毛をタオルで拭きながら兄を呼んだけど返事はない

リビングに戻ると耳にスマホを当てるお兄ちゃんの姿が

誰かと電話中のようだ。

「俺の妹が多分お前と同じクラスやから。心配すんな、Aにちゃんと伝えといたるし」

私の話？同じクラス？

なんの事やら

しばらくしてじゃあなって電話を切ったお兄ちゃんは後ろを向いたら私がいたからビックリして転けそうになっていた

「ビックリした…Aいたんか」

『うん、ずっと。お風呂空いたよ？』

「ありがとう、入ってくるわ」

そう言って立ち上がったけれどあっ、って。

「今日話してた吉野北人やねんけど」

よしのほくと？

あぁあの空席の

『うん？』