１歳差の不良 (ページ13)

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「壱馬先輩と一緒に帰れるなんて夢見たい」

さっきからこの調子でずっと浮かれてるるり。

『いつでもお兄ちゃん貸してあげるよ』

そう言うとるりは分かりやすく喜んでいた

いつもの場所に着いてお兄ちゃんを2人で待つ

「一応聞くけどAって吉野くんと知り合い？」

『いや、それがね…』

私は昨日お兄ちゃんから聞いたことを全部るりに話した

「え！年上なの！ビックリなんだけど」

『それなだよ。お兄ちゃんには普通だけど普段は一匹狼って感じなんだって。だから仲良くしてやってって。』

「一匹狼感あるね。でもまぁ留年なんてこの学校では珍しくないことだし」

あ。そうなんだ。知らなかったよ

それから吉野北人の話をチラホラしてお兄ちゃんを待っていた

それからしばらくして

「A、待たせた」

そう言いながら兄がやってきた

……けど何故か吉野北人も一緒。