FBIの子どもを身ごもりました

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『ちょっとコナンくん声が大きい。』

昼時で他にもお客さんがいたため梓さんも含め一斉に私たちの座っている机に注目が集まる


「ど、どうかしたんですか？」



『あ、ごめんなさい、虫かと思ったらただのゴミだったみたいで。ね、コナンくん？』

話を合わせて、という気持ちを込めた目でコナンくんを見つめる


「それならいいんですけど…」
そう言って梓さんはカウンターへ戻り珈琲を入れ始めた。


『…コナンく〜ん。息してる？』



「妊娠って……誰との子供なの？」

しばらく目をパチクリさせ固まっていたが我に帰ったようだ。名探偵、やはりそこが1番気になるよね。




『ん〜〜コナンくんもよーく知ってる人。』



「俺とAさんとの共通の知り合いと言えば…」


コナンくんは事件が起こった時並みの難しい顔をしながら唸っている


「…安室さん？」


『やだ、まさか。私たちが仲良くないの知ってるでしょ？』



「じゃあ………赤井…さん？」



『…大正解。』



信じられないという目でこちらを見ている。なんならまだ信じていなさそうだ。

『まだ検査薬で調べただけで病院は行ってないんだけど。多分確実に妊娠はしてるんだよね。』


「で、赤井さんには話したの？」



『いやぁ、なんて言えばいいかわからなくてとりあえずコナンくんに相談しようかなって思って。』


「なんで俺なんだ…？あぁ、友達いないからか。」




『猫かぶり忘れてるよ工藤新一くん。』




「とりあえずちゃんと病院行って赤井さんに言いなよ。
話はそこから。ね？」


『そうするつもり。
話聞いてくれてありがとう。ちょっと気持ちが楽になったや、お礼にここは私の奢りで。』


「いいの？梓さーん！僕オレンジジュース！」


私にはとっくの昔にしてくれなくなった猫を被って注文をする



『梓さん、私はハムサンドをお願いします。』



「オレンジジュースとハムサンドですね！
少々お待ちください！」


注文を取り、キッチンへと帰っていく梓さんを見ていると入れ替わりに男が出てきた


「おや、コナンくん。いらっしゃい。あぁAさんもいらっしゃったんですね。」


…いちいち癪に触る男だ。

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