FBIの子どもを身ごもりました

29-過去- ページ29

『あぁ、それなら…はい。ここにターゲットの今日の予定とか全部載ってるから。
後はよろしく。』



あらかじめハッキングしておいたターゲットのスケジュールを印刷したものをライに手渡す


「で、俺たちはこのターゲットに何をすればいいんだ？」



『薬の闇取引があるみたいだからその薬を横取りしろってジンは言っていたけど。
まぁそういうことだから、後はよろし…ちょ、何するの！』



現場に同行するつもりなんてさらさらない私の手を思いっきり引っ張ったのはバーボンだった。



「あなたも行きますよね。もちろん。」


『は？私情報渡しましたよね？もう私の役目は終わりですが。』



「まぁまぁ！そんなつれないこと言わずにさ！一緒に行こうぜ」



満面の笑みでスコッチは私のあいているほうの手を掴んだ




この人の笑顔は、この真っ黒の組織には似合わないな。


なんて考えているとあっという間に車に乗せられる。



『……やってること誘拐と同じじゃない…』



「何か言ったか？」



『いいえ、なんにも。』



満足そうに憎たらしい笑みを浮かべバーボンはこちらを見てくる



この数十分で１つだけはっきりしたことがある。





この金髪色黒男とはソリが合いません。

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