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とりあえず人に紛れながら電車で工藤邸へと帰ってきた。
組織がいつ私を狙ってきてもおかしくない状況で子どもたちと一緒にいるのは危険すぎる。


ソファに座った瞬間、再び電話がなる



『もしもし。今家に帰って来ました。』

相手はやはり沖矢昴


「そうか、安心した。
キュラソーが警察病院に搬送されてバーボンとキールが組織に捕まっている」



『ええ!?警察病院って…
それにバーボンとキール捕まったんですか?
なんで私無事なんだろう。


ってそれより!助けに行かなきゃ…』



「それはFBIが請け負おう。
頼むからお前は家にいてくれ。もしかするとお前の情報もすでに組織の手に渡り、どこで目を光らせているかわからないからな。」



『…そうですよね。
気をつけてください。
どうか…死なないで。』



あの人のようにはならないで



「…安心しろ。
お前と子どもを守り抜くまで俺は死なない。」



『約束ですからね。秀一さん』



そう言い返事を聞かずに電話を切る



今は私がでしゃばった方が邪魔になることくらい理解できる。

でも…
こんな大変な時になんの役にも立たない自分にひどく腹が立った。


数年前のことが自然と頭によぎる。


ーーーーー


『キュラソーの瞳と髪、とっても綺麗ね。』


それは私とライとバーボン。そしてスコッチ が任務を終えて帰ってきた後だった



「そうかしら?ありがとう。
でもあなたのその黒髪もとっても美しいと思うわよ?」



『うふふ。美人さんに美しいって言われると嬉しいなぁ』



潜入してる身で、ダメだとは思いながらも私はキュラソーのことが好きだった

ジンたちに接する姿はとても冷ややかなものだったけど
私にはよく笑顔を向けてくれた。



もし、、、もしもこのままキュラソーの記憶が戻らず組織から逃げ延びることができたなら


彼女は幸せに暮らしていけるかもしれない。



MI6としての私から見れば彼女は敵

でもただの神波Aから見た彼女は大切な友人だ。



『秀一さん…どうかキュラソーの事も守ってあげて…』



小さな独り言が、大きなリビングに消えた

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うたプリ大好き?(プロフ) - 完結になっていますが、これで終わりなのでしょうか? (2023年4月29日 17時) (レス) id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き楽しみ! (2023年1月4日 21時) (レス) id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
- 終わり!? (2023年1月4日 21時) (レス) id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
ダチュラ - 続き、気になる………!更新待っています!!! (2021年5月23日 10時) (レス) id: 8ea104269f (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し(だが渋い槇寿郎も好き) - すいません、13話が二つありますよ・・多分片方は14話では・・?(^_^;) (2021年5月21日 21時) (レス) id: c50ca7ded5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひま | 作成日時:2021年4月26日 18時

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