FBIの子どもを身ごもりました (ページ15)

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相変わらず整ったお顔で首を傾げつつ安室透の笑顔でこちらを見つめる

『………わかってるくせに。』

「え？安室さんはこのこと知ってるの？」

とコナンくんは安室さんに聞こえないようにわたしに問いかけた。

『産婦人科から出てくるところを見られたの…
私人生最悪の失態だわ。』

ハハ…と乾いた笑いを浮かべ私と安室さんを交互に見つめている。

「も～僕の存在無視していませんか？

その調子だと産むことにしたんですね、おめでとうございます。」

『……ありがとうございます。』

この人ほんとに降谷零と同一人物なのだろうか。
ずっとこの性格でいたらいいのに

「えぇ！Aさん赤ちゃんできたんですか！？」

一通り作業が終わった梓さんがカウンターから身を乗り出していた

『あ、、その…はい。そうなんです。伝えるのが遅くなってすみません。』

「ううん！全然！おめでとうございます！」

梓さんはとびっきりの笑顔で祝福してくれる

「あ、じゃあ今日はお祝いですね！
安室さん！ケーキ用意してください！」

「はい、すぐに。」

『え、そんなのいいです！お気になさらず！』

「喫茶ポアロからのお祝いですから受け取ってください！」

引き下がる気が微塵もない梓さんは既にお皿を並べ始めていた。ウキウキが止まらない様子である。

『じゃあお言葉に甘えます。本当にありがとうございます。』

「良かったね～Aさん。
蘭姉ちゃんたちも呼んできてい～い？」

「そうね！せっかくだし蘭さんや毛利さんも呼んできてくれる？」

「わかった！」

なんだかたくさんの人に知られることになってしまった

でもこんなにたくさんの人に祝福されたのは産まれて初めてかもしれない

素直に嬉しかった