FBIの子どもを身ごもりました (ページ14)

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ベルモットとの会話を終え、通話を切る

これで外へ出掛けての任務も減るだろう。
私はもともとパソコンでできるのデータ関係の任務が多かったしそこまで支障は出ないはず。

ジンも許してくれるだろう。

『暇だ』

今日は土曜日だし、相談した彼には事の結果を伝えようと思う携帯を開き江戸川コナンの文字を選択する。

【ポアロ集合】

要件のみを極限まで短くまとめたメールを作成して送信するとすぐに返事が来た

【わかったじゃあまた後でね。】

相手もまた要件のみを極限まで短くまとめていた。

さっと整えるだけの化粧をし髪を一つに纏めてラフな格好で家を出る。

『コナンくんおまたせ。梓さん、こんにちは！』

この間とは違いカウンター席に彼はいた。
カウンターの奥で支度をする梓さんにも声をかける。

「あら、Aさん！いらっしゃい。」

「Aさんは僕しかお友達いないのぉ？」

キラキラした瞳でわざと梓さんに聞こえているであろう音量で言うコナンくんの頭を鷲掴みにしておいた。
梓さんは苦笑いだ。

『余計なお世話って言いたいところだけど、その通りよ。

あの事だけど、、ちゃんと彼に伝えたわ。名探偵さんの助言通り。』

私が横目で見ると、やれやれと言う顔をしながら
「そうなんだ。
赤井さんはなんて言ってたの？」

とオレンジジュースを啜りながら聞いてくる

『それがね、結婚しようって。』

「ブッ」

『うわ、コナンくん汚いよ～』

オレンジジュースを少し吹き出したコナンくんにお手拭きを手渡す

「なんであんたらはそんな突拍子も無いことばっかり…はぁ。」

猫を被り忘れた新一くんは深いため息をついた。

『にゃんこ、被り忘れてるよ。
ね、私もびっくりした。』

じとーっという効果音がつきそうな目からは痛いほど言いたいことが伝わってくる
組織のことは？赤井さんは死んだことになってるんだぞ？とか色々言いたいんだろう。

だがもう決めたんだ。

『というわけで産むことになったからとりあえずご報告をと思ってね。』

「そう、まぁ2人で決めたんだったらそれが正解だと思うよ。
おめでとう。」

おめでとうは本心なのだろう。とても優しい笑顔で微笑んでくれる。

「コナンくん、何がおめでとうなんですか？」

…この人もいたのか、、タイミングミスったな

「声に出ていますよ？Aさん。」

『……』