FBIの子どもを身ごもりました (ページ2)

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事は数ヶ月前に遡る

『あぁ～～～～～～疲れた。』

その日は職場から送られてきた仕事を終わらせ、そのままスパイとして侵入している組織のアジトに行き、作戦会議をしてから帰路に着く途中ある場所に向かった。
それがことの一端の始まりだった。

『沖矢さ～ん。』
インターホンを押しながらカメラを覗き込むと優しげな声が聞こえてくる。

「ああ、Aさん。
今鍵を開けますね。」

『……お久しぶりです赤井さん。』

「そうだな。まぁ2週間くらいの話だが。
で、今日は何しに？」

私を家に招き入れ、ドアが閉まり終えたのを確認すると赤井さんは変声機の機能が備え付けられているチョーカーの電源を切った。

『お腹すいたから…来ちゃいました。
なんか煮込み料理残って無いかなぁと思って』

とか何とか言いつつ、私はこの男が気になっている。
もっともらしい理由をつけてたまに赤井秀一が居候している工藤邸に押しかけるのだ。

「それなら昨日の肉じゃがが冷蔵庫に冷やしてあるから温めて食べるといい」

『やった、頂きます』

「…それよりA。あまりこの家に来ない方がいい。どこで組織の目が光っているかわからない。
もし俺と繋がっていることがバレたらお前は間違いなく殺される。」

赤井さんお手製の肉じゃがを食べようとする私を見守りつつ心配そうな声色で言う

『…私がそんなヘマしないことわかってるくせに。』

「そうだったな。」と、沖矢昴のまま赤井さんは微笑んだ

『そういえば、やっぱりバーボンもノックだったんですね。スコッチが死んだ時のあの動揺具合にも納得がいきました。』

「ああ。まぁ俺は随分彼には嫌われているようなのでね、詳しい話はまだできてはいないが。

それより、俺と二人きりなのに他の男の話とは
嫉妬してしまうな。」

『はは。何言ってんですかもう。冗談きついですよ赤…』

彼の名前を呼び終える前に私の口は彼の口によって塞がれていた。
彼に惹かれていた私からすれば嬉しい以外の何者でもなかったが

そこからはもう想像にお任せしたい