【男主】そんなすごいヒョンじゃない!【TXT】 (ページ7)

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4話（TXTside）ページ7

SBside

今日は、デビューメンバーがほぼ決定してた僕たちに急遽合流する事になった新メンバー、キム・Aさんと会う日だ。

ヨンジュニヒョンはいつもと比べてピリピリしてる気がするし、ヒュニンカイやボムギュは緊張してるように見える。テヒョンもいつも大きい目をさらに大きくさせてるからドキドキしてるらしい。そういう僕もさっきから心臓がバクバク破裂しそう。

実力に関しては、Aさんのメンバー入りを知らされたのが仲良くしてた練習生がぬけた時期と近かったのもあって、納得いかない人が多かったから全員でオーディションの映像を見た時に確認済み。

5人とは違う大型犬のような、でもどこか甘さや色気を感じる魅力的なビジュアル

唯一無二の強めの声質を巧みに使いながら、英語の曲を完璧な発音で感情もしっかり込めて歌う姿にヒュニンは「すごいです…」って言葉を失ってた。

ダンスは用意していないと言いながらも他のオーディション参加者とはひと味違うしなやかで芸術的なフリーダンスを披露して、これにはメンバー全員、特にヨンジュニヒョンが目を奪われてた。

そして、僕とは正反対の自信に満ち溢れた態度

オーディションの映像だけだと、正直僕は歌もダンスも完璧にできて自信に満ち溢れてるプライドの高そうな年上の新メンバーって想像しか働かなくて……リーダーとして引っ張っていけるかな、ほかのメンバーと仲良く出来る人かな
とか毎日不安で眠れなかったくらい。

_コンコン
不安と緊張がピークに達したタイミングでドアが開いた。

マネヒョンに連れられて姿を見せたのは

映像では分からなかったけど背が高くて、
無表情だとどこか冷たい、でも人の目を惹きつけるオーラを放つ

ほんとにかっこいい人だった。

見とれてしまったけど、はじめが肝心だぞ！と気合を入れて急いで挨拶をする。

するとAさんはマネヒョンに言われてから
『キム・Aです。よろしくお願いします。』
って淡々と挨拶をして、その後宿舎で生活って話になった時に、

『実家の方が事務所と大学の中間地点にあって利便性が良いのになぜ宿舎に？合理的じゃないと思います。』
ってハッキリ言って実家暮しの許可をもぎとってた。

正直、Aさんの第一印象は最悪。……これから大丈夫か！？ってこの時は思った。

けど、共に過ごしていくうちにAヒョンがどれだけかっこよくて素晴らしい人かを僕らは知ったんだ。