【男主】そんなすごいヒョンじゃない!【TXT】 (ページ24)

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11話（🦊side）ページ24

YJside

次の活動でまたMOAと会えると信じて疑わなかった僕らを襲ったコロナという未知の感染症。いつまた会うことが出来るのかも分からない。俺も他のメンバーも、マネージャーニムも不安と喪失感に酷く心を苛まれていた。

ただ一人、Aを除いては。

Aはコロナの影響で大学がリモートになって、実家から出て宿舎に住むようになった。気分が落ち込んでた僕らも、Aと一緒に住める！仲良くなれる！ってちょっとテンションが上がったのを覚えてる。ほんとは長男どうし同室が良かったけど、俺の服が余りにも多くて片付けようが無いことと、Aはリモート授業があるから一人部屋が良いという事で残念だけど一人部屋のまま。

宿舎で過ごすAは、皆を励ましたりはしない。けど、ふとした時にキッチンで自分の分に加えて俺の分の温かいレモンティーをいれてくれたりとか、

『リモートになって出席しやすくなったから今年は去年より単位落とさなくて済みそうㅋㅋ』とか言ってコロナに対応していく姿を見せてくれたりとか、
そういう寄り添うような、落ち込んでいる雰囲気を自然に和らげてくれるような行動をとってくれる。
Aが宿舎に来てくれてよかった。TXTにいてくれて良かった。ダンスや日本語など表に出る仕事ではいつも思ってるけど、中々性格とか人柄を知ることがなかったから、こうして裏側でも気が利いてサポートしてくれるAを凄く有難く感じた。

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今日はヨントン。多忙なスケジュールの中だけど、滅多にないMOAとの交流の時間だからメンバー皆楽しみにしてる。
隣の席はAになったんだけど、Aの手元にはノートとペンがある。…？ヨントン中に紙とペンなんて何に使うんだ？

次のMOAが入ってくる時間まで待ちつつ、ヨントン中のAを見ると、なんと顔は画面に向けて相槌を打ちつつノートにMOAの名前や特徴、印象に残った話などを今日ヨントンした全員分書いているようだった。

余りの凄技に驚いてアメリカーノのストローが口からポロッと落ちた。

ヨントンが終わってすぐに、
YJ「A、なんでノートにMOAの名前とか、特徴とか書いてるの？」って気になって聞いたら

『僕はヨンジュナみたいに人を覚えるのが得意じゃな胃から、話に集中しながらメモとって、帰ったら清書用のノートにまとめるんだ。』

努力家で、ファン思いで、こんな凄いメンバーと同い年で同じグループなんて俺は幸運だって思った。