【男主】そんなすごいヒョンじゃない!【TXT】 (ページ2)

今日:29 hit、昨日:89 hit、合計:35,366 hit

1話ページ2

"全て投げ出したり、サボったことは無いですね。習慣になってしまっているので"

最推しヨンジュンの、そんな言葉を見て酷く胸が苦しくなった。

習慣にすると簡単に言ってるが、それがどれだけ難しいことか！どれだけの時間と労力と根性が必要なものか！

ダイエットも三日坊主な自分を振り返る。
勉強だって、生きる為にしてるわけで、テスト前に投げ出して現実逃避にTwitterを見たことなんて数え切れないほどある。

TXTというグループは、全員私と年齢がそんなに違わないのに、あまりにも人間ができすぎてる。
ビジュアルや自分の実力に胡座をかかず、満足することなく貪欲に努力を続ける人達だ。

それに加えて、全員がメンバーのことを気遣っていて、彼らの間には信頼と優しさで溢れた良い雰囲気が満ちている。

そんな彼らに憧れて、触発されて、私もなにか新しいことをしようって決意を何度しただろう。

その決意や挑戦を、やり切れたことなんて1度もない。

自分は彼らのようになれない。努力も十分にできない酷く怠惰な人間であると、何度証明し絶望したことだろう。

こんな長々と、自分の思いを友人に話したことがある。
返ってきたのはシンプルでよく聞く言葉だった。

「つまり、あんたは推しにクソデカ感情抱えてるってことね〜」
なるほど、これがクソデカ感情っていうものなのか。そして、この感情を長々と言葉に表すのは、人にとって迷惑な行為だということも友人の若干飽き飽きしたような表情から察した。

「私も、推しみたいになりたい……心身ともに出来た人間になりたい……」

そんな凡人には叶えられない無謀な願いを口にしながら、眠気の誘うままに眠りについた

…………はずだった。

「オギャーーー！！」
(！？！？)

「やっと逢えたね。私の愛しいA」
気がついたら、赤ちゃんになって、韓国語を話す母らしき人の声が聞こえるんですが！？