ブラック本丸活動日誌16 ページ17
｢みかち〜､ちょっといいか｣
｢…ん､あぁ｣
何時になく真面目な声色｡
覆面から見える､キラリと光る色素の薄い瞳が俺を捉える｡
｢…みかち〜は､他の刀剣たちと馴染めていないのか!?｣
｢え? えーと…それは､また…何故だ?｣
予想だもしていなかった問いに､つい間の抜けた声を出してしまった｡
…てっきり､ブラック本丸に関係することだと思ったが…｡
いや､今の問いも､見方によっては関係することなのかもしれないが…しかし､こんなに身を乗り出し､不安そうにして訊いてくるブラック審神者がいるのだろうか…?
｢…いつも､俺がみかち〜と会話する時…その場にいた刀剣たちは逃げ出す…!! もしかしたら､みかち〜はみんなと仲良くなれてないのかと思って…!!｣
｢…ふふ､はっはっは!!｣
｢む? みかち〜…? 何故笑っている!?｣
｢すまない､だが…はは､あっはっは! ふふ…とても､おかしくてな｣
本気で心配そうに言う審神者に､自分はとんでもない勘違いをしていたのだと､確信した｡
それと同時に､鶴らの思惑にも気づいてしまい､自分が置かれてる状況に､腹の底から笑ってしまった｡
なるほどなるほど…奴らも中々性が悪い｡
まさかこの俺を利用するとはな…｡ しかし､気持ちはわかる｡
こんなに人を…いや､刀を気遣える者が､ブラック本丸の審神者なわけがない｡ むしろ､とても良い審神者なのだろう｡
そんな奴を､俺のようなぽっと出の奴にとられて､悔しかったのか…｡
ふふ､そう思うと､また笑いそうになってしまう｡
｢むう…? 何で笑ってるかはわからないが､笑いすぎるとぎっくり腰にならないか? 大丈夫か…?｣
｢大丈夫だ｡ ふふふ､愉快なことに気づいてな｡ …しかし､そうだな…他の刀剣には､嫌われてるかもな｣
｢なに!? 何でだ!?!? こんなにみかち〜は一緒にいると落ち着くというのに!!｣
｢そうか? …しかし､馴染めてない…か…改めてそう考えると寂しいな…今日は甘えてもいいか?｣
｢ああいいぞ!!! 思う存分この胸を貸してやろう!!!!｣
バッ､と腕を広げる審神者｡
本当は寂しいどころかむしろ笑い死にそうなほどおかしいのだが､今の内に､ネタばらしのその日まで､存分に可愛がってもらおう｡
静かにクスリと笑ってから､俺はその広い胸へととびこんだ｡
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駿(プロフ) - 今、6話まで読みました。腹筋が割れそうです。ありがとうございます。(´･∀･`) (2017年2月11日 2時) (
レス) id: d4743f9e7a (このIDを非表示/違反報告)
Alt(プロフ) - 何だこの審神者。可愛すぎる。何故か泣いた（好きです（唐突） (2016年9月22日 1時) (レス) id: b0db576f4b (このIDを非表示/違反報告)
きょうく(プロフ) - 神崎コノハさん» まるで日常系ほのぼの４コマのようなペラペラさ〜；； いやそれとも比べ物にならない程の内容の薄さだと自負してます〜；； うわ〜有り難うございます〜！！ 好きって言ってもらえるの嬉しい…！ 続編も頑張って更新します！ (2015年8月3日 2時) (レス) id: ec7a7c8b7c (このIDを非表示/違反報告)
神崎コノハ - 実際内容はペラペラの筈なのにどうしてこんなにみんなが可愛くてイキイキきてて審神者が好きになるのだろう。続編、楽しみに待ってます！審神者まじホワイト！ (2015年8月2日 17時) (レス) id: 3365431d50 (このIDを非表示/違反報告)
きょうく(プロフ) - 松竹梅さん» 続編希望有難うございます!! 嬉しいです…!! ひぃ､松竹梅さんの暇つぶしになれる作品だったならば光栄ですー；； コメント有難う御座いました!! (2015年8月2日 1時) (レス) id: ec7a7c8b7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょうく | 作者ホームページ：http://m9(^Д^)9mﾌﾟｷﾞｬｰ
作成日時：2015年7月26日 14時
