依存3 ページ4
冴えるは､他の蛇と話していた｡
新入りの冴えるが誰と仲が良いのか､それを把握するのも親の務めだ｡
というわけで､私は冴える達を観察していた｡
ちなみに冴える以外の蛇は､まだ蛇の言語しか話せない｡冴えるは人と蛇､どちらの言語もいける｡私もどちらも大丈夫だ｡
おっと､そんな話より､今は我が子達に集中しなければ…｡
｢冴えるって肌白いよねー｣
にょろにょろと､冴えるの足に巻き付きながらそう言うのは､奪う｡快活な子で､人懐っこい｡それと､ほかの子より目立ちたがり屋だ｡
｢あたしは肌黒いもん｡凄い黒い｣
｢黒蛇なんだから､それが普通だろ｣
｢冴えるは黒蛇じゃないじゃん｡人じゃん｡お父様と同じとかズルい! 締め付けてやるー!｣
｢痛っ､痛い｡やめろ奪う｣
奪うの締め付けは強力だからな…｡
痛がる冴えるも愛しいが､あれは止めなければ､冴えるの骨が砕けてしまう｡
｢やめなよ､奪う｡冴えるが痛がってるよ｣
私が止める前に間に入ったのは､かける｡
世話焼きで､心優しい子だ｡
｢んー､わかった｡やめるー…｣
｢はぁ…ありがとう､かける｣
｢どういたしまして｡ほら､奪うは謝って｣
｢はーい｡ごめんね冴える｣
｢ん､いいよ…骨は無事だし｣
……あぁ､我が子達は可愛い｡
なんて癒されるんだろう｡
とりあえず､奪うとかけるが､冴えるに友好的だとわかった｡
あとはどうだろうか…｡
皆と冴えるが､仲良くなれればいいのだが｡
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natu(プロフ) - 面白かったです！ (2015年1月27日 17時) (
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作者名：きょうく | 作成日時：2014年2月23日 23時
