[お花] ページ7
ジェシーside
『トゲさんトゲさん。今日も元気ですね!』
窓辺に育てているサボテンを「トゲさん」と名前を付け、にこにこと話しかけているうちの彼女。
なんだろう。大人なはずなのに凄くその姿は幼稚園生に見える。
多分、年下で背もちっちゃいからだろうけど。
ジェ『トゲさんの今日のご機嫌いかがですか?笑』
『んー、トゲさん。今日のご機嫌はどんな感じでしょうか?』
冗談で言ったつもりが素直に捉えちゃって、真剣な顔でトゲさんに機嫌を伺っちゃうの。なんでこんなに素直でかわいいの?
『もう少しでお花を咲かせられるそうです!』
ぴっと人差し指で指した先には、白いひとつの蕾がちょこんと出ていた。
ジェ『ほんとだ。トゲさん絶好調だね笑』
『いつ咲くかなぁ…』
ジェ『HEHE、いっぱいいちゃいちゃしてたら咲いてくれると思うなぁ笑』
『…それ、ジェシーがいちゃつきたいだけじゃない?』
ジェ『AHA!バレた?笑』
『バレバレ』
ぷにーっと俺の両頬を摘んで引っ張られる。
ジェ『はにふんの』
俺も負けじと白いほっぺを摘んで引っ張ると、予想以上に伸びる伸びる。
『ひぇしーひょっほふはいふ』
ジェ『へへ、はひいっへふはふぁはらんへ笑』
流石に何言ってるのか全然わからないから、指を離してお互いにほっぺを手ですりすり。
せっかくだから、そのままぎゅーってしてほっぺを擦り合わせると、んゅぅ、と変な声が聞こえてくる。
ジェ『さっきなんて言ったの?』
『ジェシーちょっとぶさいく』
ジェ『AHA!ひっでぇ笑
Aは何してもかわいいねぇ。』
ちぅ、と赤い唇にキスをすると、ぽっ、と頬を赤く染めて恥ずかしがる。
この子、何度してもキスに慣れないんだよね。
ジェ『HEHE、ほんとかぁいい』
『……ジェシーも、かっこいいもん』
そしてお得意の不意打ち。照れちゃうね。
ジェ『……へへ、嬉しい…//』
『……すき』
珍しい、彼女からのキスに更に照れちゃう俺でした。
毎日愛し合えば、時間が経ってトゲさんもお花咲かしてくれるよね。
トゲさんへのお水も大事だけど、愛を注ぐのも大事だもんね。
……今思ったけど、トゲさんってなかなかなネーミングセンスじゃない?
Episode4
【幸せの花】
END
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作者名:蒼崎雷 | 作成日時:2021年11月8日 23時