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夢主side
樹『おはよう、A。』




『おはよう、樹。』




眠そうな顔を浮かべながら芸術的な寝癖を付けて、キッチンの方へ歩いてくる樹。




樹『……ぎゅー…』




『わ、ちょっと危ないよ。料理中だから離れて?』




樹『…んーん、やぁだ。ちゅーするの。』




起きて早々に甘いちゅーをされる。




この人、私の病気が治って起きた時からずーっと私にべったりなの。




本人曰く、私といることは当たり前じゃないから、毎日愛さないと怖いんだって。




樹『体調大丈夫?』




『大丈夫だって笑 そんな心配しなくても大丈夫。』




樹『だめ。…いつ、また倒れるかわかんないんだから…』




『もう、心配症だなぁ。……大丈夫、私はずっと樹と一緒にいるよ。』




樹『でも…』




火を止め、樹の方を向くと少し涙を溜めた目で見つめられる。




『私そんなひ弱じゃないよ。実際、こうやって生きて帰ってきたでしょ?』





樹『……うん、』





『じゃあ、少しは私を信じて。私は貴方を置いて死んだりしない。』




樹『…約束だかんな。』




『約束。ほら、仕事遅れちゃうから早く顔整えてらっしゃい!地味にお髭痛いのよ。』




樹『ふふふ〜、ジョリジョリしてやる。』




そう言って頬擦りをされる。いたい。




『嫌がらせ〜、ご飯抜きにするぞ〜。』




樹『それは勘弁。Aの飯食いたい。』




『じゃあ早くイケメンになってきてください笑』




樹『はぁい笑』




私の頬に1つキスを落とし、そのまま洗面所へ向かっていった。




『……ずるいなぁ…//』




熱くなった顔を冷ましながら、ご飯を盛り付けてテーブルに並べる。




…私の心配より、自分の心配して欲しいよ。




ツアーだってあるし、仕事も忙しくて疲れだってあるのに私の心配ばっかりしてさ。




私だって、樹を失ったらって思うと怖いの。




だから、自分だけだって思わないでほしいな。




樹『うわ、めっちゃ美味そう!』




『お、イケメンになったね。』




樹『だろ?いつでもAにはかっこいいって言われたいからな笑』




『寝顔はぶさいくだけどね。』




樹『うるせ。』




『ほら、ご飯食べよ。』




樹『…いただきます。』




『いただきます、』




こうやって一緒にご飯を食べるのも、当たり前じゃないから。



全ての時間を大切に、貴方と過ごす。




そんな、毎日。




Episode5.5

【大切な人】

END

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作者名:蒼崎雷 | 作成日時:2021年11月8日 23時

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