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【過去】
誰もが知っている大企業の社長である父親と、有名なピアニストである母親。
そんな両親を持っていたからか、幼い頃から大人達と関わることも多かった。父親の会社の人間、取引先や親しい会社の人間、母親の仕事関係の人々。周りは皆海乃のことを"社長のお子さん" "あの会社の社長の娘さん" "あのピアニストの子供"と見ていた。それは仕方の無いこと。けれども海乃はその見方と視線が苦手だった。
学校生活の中でも、その視線や見方は多かった。特に中学校時代は。
____『あの子、あの会社の子どもらしいよ』
_____『この間テレビ出てたピアニスト、夏雲さんのお母さんって本当？』
____『成績も優秀だし、"高嶺の華"って感じだよなー。なんか住んでる次元が違う？って感じー！』
_______『仲良くなったら良いことあるかもしれないよー！話しかけてみなって！』
______『あの人、お金も地位もなんでも持っててズルいわ。本当に嫌いよ。』
___『なんか金持ちを鼻に掛けてる感じがするよね』『いろんな賞とってるけど、なんか権力でも使ってんの？』
ある人物からは媚びを売られ、あるグループからは遠巻きにされ、ある人物には嫉妬され、あるグループからは悪く言われ。そんな扱いをされていた為、友人と呼べる友人は一人も居なかった。辛くて、哀しかった。
＿＿＿＿成績が良いのも、表彰されたのも、全て私の努力の結果ですのに。
私は『あの会社の子』『あのピアニストの子』ではなくて、"夏雲海乃"として見て頂きたいだけなのに。
本当なら直ぐにでも家族に相談をしたかった。けれど、このような状況になっている原因が家や親のこと。相談なんて出来ずにずっと抱え込んでいた。
そんな時に海乃を支えたのは幼い頃に母からもらったピアノだった。
綺麗で落ち着くような音色は、海乃の心を癒してくれた。励ましてくれた。ピアノを弾いている時間が一番楽しい時間だった。休日や数少ない暇な時間はずっとピアノを弾いていた。
そんな日々を送っていた時、母から音羽坂学園のことを教わる。
＿＿＿ここなら、ここに入れたのなら、私自身を見てくれる人が見つかるのかもしれない。大好きなピアノも、活かせるかもしれない。
それに、母の薦めてくれた学校なら、きっと素敵なところなのだろう。
そんな気持ちでオーディションを受けることを決めた。
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こころ(プロフ) - 確認致しました。特に不備等見当たらないので掲載させていただきます。音羽坂交流室などを活用し、交流や派生作品作成等をお楽しみください。今後もよろしくお願いします。 (2022年3月19日 12時) (
レス) @page36 id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
未晴海 - アオ猫又さん» 了解致しました。 (2022年3月5日 22時) (レス) id: 2fbefb86ba (このIDを非表示/違反報告)
アオ猫又(プロフ) - できました〜！時間のある時にご確認ください！【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/ao20071104/】 (2022年3月5日 22時) (レス) id: 6f2bf6bdd1 (このIDを非表示/違反報告)
アオ猫又(プロフ) - では以上の内容でCSに加えておきます (2022年3月5日 21時) (レス) id: 6f2bf6bdd1 (このIDを非表示/違反報告)
未晴海 - アオ猫又さん» こちらからは特に無いですね (2022年3月5日 21時) (レス) id: 2fbefb86ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未晴海 | 作成日時：2022年1月2日 13時
