世話係と黒豹 (ページ25)

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episode24 ページ25

私は特に売店に用もなく、外のソファでぼぉっとしていた。

すると売店の方角から足音が聞こえた。あれ？1つ2つ3つ4つ？ん？お嬢と透だけじゃないの？

葵「おっ、ほんとだ！Aじゃん」

A「へっ、？あ、葵さん！」

私はガバッと起き上がって礼をした。
お嬢が小声でAも知り合いなの？と聞いてきた。いや、知り合いどころじゃない。めちゃくちゃ世話になったからね

葵「そんなにかしこまるなって、お前も成長したなぁ、」

と、頭をワシワシされる

A「そこにいるのは噂の洸輝君？」

洸輝「おねーさん俺の名前知ってるの？もしかして俺のこと好きならデートしよ！」

すると葵さんがおいっ！と言って頭をはたく。

霧島「洸輝君。このおねーさんの彼氏はもういるんだよね」

葵「そうだぞ洸輝透のこと怒らせたら面倒臭いからやめてくれ！」

なんだか昔のふたりに戻ったみたいで私はふふっと笑を零した。

洸輝「えぇ！そこのきりしまとおるはこのおねーさんの彼氏なの？！」

あ、私の名前は知らないんだね、

霧島「そぉだよ、て、いきなり呼び捨てすか、」

どうやら葵さんは子供の予防接種に来ていたらしく、待ちくたびれた洸輝君を連れてぶらぶらしていたらしい。

葵「にしても雰囲気まったく違うじゃねぇかよ、」

霧島「そうスっね色々ありましたから。」

ブーッブーと葵さんの携帯がなる。メールを読んでいるその目は優しくて心配していたからほっとした。

葵「あ、そろそろ戻れだってよ。」

A「奥さんのこと困らせちゃダメですよ？」

と言うとハッとしたように笑って

葵「おうよ、仲良くするさ。」

と言った。

別れがしらにお嬢が
八重花「お父さん怒ってないから大丈夫だよ？」

と言っていた。葵さんは涙腺が脆くなっているようです。

洸輝君と言えば
洸輝「あのおねーさんはとおるの彼女。八重花ちゃん俺とデートしない？」

と言ってまたもや頭をはたかれていた。

そんなに小さいのにそんなことどこで覚えてきたんだい