世話係と黒豹 (ページ15)

今日:2 hit、昨日:13 hit、合計:133,597 hit

episode14 ページ15

あれから少ししたある日の夕方

とたとたと音を立ててお嬢が走ってくる

八重花「A！」

A「お嬢、どうしたんですか、、？」

お嬢は手に持ったビラを見せてきた。

A「花火大会、ですか。」

八重花「うん。きりしまと、すぎはらといくの。Aも行かない？」

私はお嬢が誘ってくれたことが嬉しかった

A「そうですね、確かに行きたいんですけど、私人混みが苦手で、、ぜひ3人で楽しんできてください」

と言うと少ししゅんとしたかと思うと、わかったっと言って居なくなった。

それからしばらくしてお嬢たちが帰ってきた。私は自室で読書をしていたので気づけなかったけど、

霧島「よぉ、そんなに面白い本なのかい？」

A「と、透!?入るなら一声かけてよ！」

霧島「ちょっとこっち来いよ、」

チョイチョイっと手招きされ、私もついて行く。
透が来たのは縁側だった。

A「何かあったの？」

ん、と言って差し出されたのは線香花火

霧島「お前に花火のお土産、見せてやりてぇなって思ったんだよ」

暗くてよく見えないけど、赤面しているんだろうな

A「ふふっ、嬉しい、」

その夜私達は小さな花火を心ゆくまで楽しんだ。