episode55 ページ7
私が帰ってきた翌日
透と恵君と私はひとつの茶室で話していた
杉原「霧島さん、」
透「んー？」
杉原「一応聞きますけど、何やってんですか？」
霧島「見りゃわかるだろ、刃研いでんだよ」
こんなもんか、とかざしてみる。
A「でもその包丁料理用じゃないで、」
ないでしょ、と言いかけた時透は思いっきり指と指の間に包丁をさした。
霧島「ーー杉原、A。俺初めてだから見守っててくれや」
A「は？」
杉原「いやいやいや、やめてくださいよ何となくなんのケジメか分かりますけど！」
私はびっくりして動けないし、恵君はわぁわぁいってるしで混乱状態だった。
杉原「わあわぁあぁぁぁ誰かあぁああああぁぁ」
必死に止めようと恵君が叫んだ時。
組長「うるせぇ！」
組長のその一言で2人は落ち着いてくれた。
八重花「2人とも大丈夫？」
杉原/霧島「はい、、」
ナイスタイミング組長！
恵君と透は組長に1つずつ拳骨を食らっていた。結構いい音して痛そうだったなぁ、
その時
「ーーったく、元気だなお前ら」
そう言って部屋に入ってきたのは
杉原「あれっ？葵さん？！」
葵「よっ、組長の部屋まで聞こえたぞ」
び、びっくりした。いつからいたんだろう、と言おうとした私の言葉を代弁するように透が言った。
霧島「いついらっしゃったんすか？」
葵「気付かねぇほど騒いでたんかよ、30分くらい前かな。それと組長から聞いたぜ？この前お前らが商店街走り回ってた理由。ーーA」
急に名前を呼ばれへぁっ？と言う素っ頓狂な声が漏れた。
葵「うちの透がすまんなぁ、お前のこと思い詰めさせるほど分かりずれぇやつで。こいつ悪気はねぇんだよ」
霧島「ちょっと本人の前でそんなやり取りします？」
葵「事実だろ？お前流石に分かりずれぇよ。なぁ？俺にしときゃ良かったのに」
霧島「ちょっと、いくら葵さんでもその一言は聞き逃せないんですけども」
葵「ったく、冗談だよ、俺には沙苗しかいねぇしな」
よしよししながら、繰り広げられるやり取りに恵君とお嬢はコソコソと話している。
八重花「すぎはら、どういうこと？」
杉原「それはですね、ごにょごにょ」
あ、恵君後ろ！そんな嬉しそうな顔しちゃダメだって、あ、
杉原「いったぁぁ！ちょっと霧島さん急に何するんですか！」
霧島「あぁ？自分の心に聞いてみろよ」
私はちょいちょいとお嬢を呼んだ。流石に教育に悪いからね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 342人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：野生の黒豹 | 作成日時：2022年9月16日 7時
