episode61 ページ14
柿原「お前も大変だなぁ桜樹、年末はお世話係くんが悪魔に戻って大暴れしたんだろ？」
桃山「フン、『待て』もできん野良を拾った代償や」
潮海「それよりもっと重要なことがあるだろ」
「八重花ちゃんは元気か？」
組長「いっぺんに喋るんじゃねぇ」
ぎゃあぎゃあと話す様子は昔とは全く変わらない。入ってきた大親分でさえもお嬢に会いたがっている
組長は気圧されていてなんだか面白い
ふと後ろから声をかけられた
「ーー霧島、鶴喰」
進条「この間は雅也が悪かったな」
A「進条さん」
歩きながら声をかけてくれたのは柿原組の若頭
進条「ムショで少しは頭冷えたかと思えばあの通りなんの成長もなくてな」
霧島「はぁ、てかあいつムショ入ってたんすか？」
A「え、私は言ったよ？」
霧島「えぇ？覚えてないなぁあ」
進条「(毎度喧嘩売る相手がこんなに無関心なら雅也も精がないな)」
思わず気まずい雰囲気になる。確かに言ったはずなんだけど...
進条「家の雅也は馬鹿だからどうにでもなるが同じようにお前を狙うやつは山ほどいるだろ、多少は自分によってくる奴らに関心持った方がいいぞ」
よし、よく言った！進条さん！
「霧島くんの命は価値が高いんだから」
A「は？」
急に後ろからでてきた真白に流石に驚く
真白「やっほーAちゃんそれから、久しぶりだね霧島くん。こんな集まりに来るのは珍しいじゃないか」
私はコイツが苦手だ確かに一時期一緒にいたけど
A「失せろ」
霧島「それ以上近寄るな真白」
真白「わはっ、あからさまに嫌われてる〜」
身長差的に不利なのを知っていてか、触ってこようとする手をたたき落とす。
進条「今更だが、あんたが人の名前覚えてるの珍しいな？」
霧島「進条さんは葵さんと仲が良かったので印象に残ってますが、コイツは臭ぇんすよ」
進条「は？臭い？」
A「臭いです。ものすごく、」
そう言って真白は嬉々として話しだした。もちろん今日もその香水らしい。ほんとに臭い。精神的にも臭い
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作者名：野生の黒豹 | 作成日時：2022年9月16日 7時
