羽ばたけるなら3 (ページ12)

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林間合宿（2）ページ12

ガヤガヤガヤガヤ

「皆、楽しそうてすね」
「お前も混ざりたいだろ…」
「いえ、相澤先生と話せて楽しかったので、前に座わることができて良かったです…それに少し眠ろうかなと」

これから、大変になると思うし…。

「そうか…、にしてもうるさいな」

相澤先生は後ろを向くと、「おまえら！1時間後に一回バスを停車させる。その後しばらく、、」とA組の皆に向かって言ったが、その声を聞いている人は誰もいない。

「まぁいいか…わいわいできるのも今のうちだけだ」

ボソっと言う相澤先生の声を聞こえないふりをして、私は眠りについた。

ーー

「おい、起きろA。着いたぞ」
「焦凍？なんで？」
「相澤先生があまりにもAが起きないから、俺に起こしてくるよう言ったんだ」
「ごめん…昨日たっぷり寝たはずなのに、、」
「行くぞ」
「うん、ありがとう」

バスから出て、お茶子と梅雨ちゃんがいる方に向かう。
「A大丈夫やった？」
「寝てたら全然平気だった」
「それは良かったわ。Aちゃん」
「ありがとう。2人とも！」

3人で話していると、横から聞いたことない声が聞こえくる。

「ようイレイザーヘッド」
「ご無沙汰してます」

「煌めく眼でロックオン！キュートにキャットにスティンガー！ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ」

「今回お世話になるプロヒーロープッシーキャッツのみなさんだ」

可愛い…。

「連名事務所を構える4名一チームのヒーロー集団！山岳救助等を得意とするベテランチームだよ！キャリアは今年でもう12年になる…」
「心は18！」
緑谷くんはピクシーボブに顔面を掴まれたまま、ジタバタしている。

緑谷くんドンマイ…。

「ここら一帯は私らの所有地なんだけどね、あんたらの宿泊施設はあの山のふもとね」

マンダレイが指を指したところを見ると、施設は小さく目ではっきりと見ることは難しかった。

「「「遠っ！」」」

「今は午前9時30分、早ければぁ12時前後かしらん。12時半までに辿り着けなかったキティはお昼抜きね～」

…お昼に帰ってくるなんて、微塵たりとも思っていないくせに！！

「わるいね諸君、合宿はもう始まってる」

ゴォオ

気づくと私達の身体は空中に浮いていた。
崖から落とされた皆は、各々個性を使って衝撃を回避する。

「レデュイール」
私はダメージ軽減をして身体の衝撃を軽減させた。