君と過ごした10年間 2【BL】

彼シャツ ページ5

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『…んっ、…しめすぎ、…だってぇ!!』






「あともう少しだから…よいしょ、」






『う"ぅ"…出、ちゃう、ホントに、むり…!!』






「待って………よし、終わったよ。
ほらこっち向いてごらん？」















僕は今、産まれて初めて袈裟を着ている。


そう、今日は10月31日。ハロウィンだ。








と言っても傑と出会って8回目のハロウィン、
今までこれといってイベントらしいことはしてこなかった。







それが今回は違うらしい。







相変わらず僕は2日に一回くらいのペースでお寺に来ていて、すっかりラルゥさん達のおもちゃに戻った。


そんな時、ハロウィンというイベント事に興味を示したラルゥとミゲルに言いくるめられ、すっかり悪ノリした傑。


そして捕まった僕。












僕のコスチュームはくじ引きで〈彼シャツ〉と出たが
普段一緒に暮らしてるからブカブカの傑の服を借りるのはしょっちゅうだった。



そこで、傑の法衣と袈裟を着ることになった。



















『ぐっ…吐くかと思った…』





「大袈裟ダロ」





「まったくよ、いやらしい声上げて。」






『なっ、…僕は和服自体初めてなんだ！』






「いいじゃないか。私とお揃いだね、A」





『…ん、///』







「ま！傑ちゃんには素直なんだから！」






『ラルゥうるさい…///』



















ちなみに何故か僕だけが普段と違う格好をして
皆はいつも通りだった。















なんでか聞いたところ、飽きたらしい。



















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