呪術高専 ページ21
・
『袮木さんっ…何があったんですか!?
痛っ…痛いです、…袮木さん!』
「夏油に言うなって言われた、でも俺は!!
俺がお前だったら、何も知らないなんて、ゴメンだ!!
よく聞けA。
夏油は今、東京の高専にいる。
まだ間に合う…俺が連れてってやる!!」
『高専にっ…!?な、何が…どうして!?
僕、なにも、聞いてないです!』
「夏油が、俺にもミゲルにもラルゥにも口止めしてた。
お前が危険な目に合わないように。
説明は後だ、時間がない!!」
『……わかりました、行きます!』
僕は袮木さんに手を引かれ、走った。
走ってる時に見えたのは、
見たことも無い恐ろしい光景だった。
たくさんの呪霊が、たくさんの人を殺していて、
たくさんの呪術師が、たくさんの呪霊を殺していた。
僕は無我夢中で走った。
靴も履かずに玄関を飛び出した。
もう足の裏は感覚がないくらいに痛かった。
傑はいつだって僕を置いていく。
元旦の時だってそうだ。
僕が気持ちよさそうに寝てるからって、
僕を起こさないで、傑は先に次へと進む。
それで満足なんだろ?
僕が良ければ。
僕が安全なら。
僕が寂しいとも知らないで、
傑は僕を1人、置いていくんだ。
そんなの、あんまりじゃないか。
僕だって、傑と一緒にいたいのに。
とにかく走って、走って、走って、
そして、呪術高専に着いた。
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大豆 - 一気読みしました。神作すぎです。最高です!!!!!!! (9月25日 20時) (レス) @page28 id: 41f5d68925 (このIDを非表示/違反報告)
もぐ(プロフ) - 全部一気読みできてよかったです…最高の神作でした!!何回も読み直そうと思います!ありがとうございましたっ! (8月16日 23時) (レス) @page28 id: 4a6be33ef0 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - やばい、めっちゃ好みだわ。泣く (2023年3月3日 17時) (レス) @page28 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - だばぁ(泣) (2022年8月21日 14時) (レス) @page28 id: 2a4261c7b0 (このIDを非表示/違反報告)
M - コメント失礼します! マジで感動しました!タオル一枚濡れる位泣きました!この物語を作っていただきありがとうございます!!!他の作品も応援しています!!頑張ってください! (2022年8月17日 21時) (レス) @page28 id: 97799f7c89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おっ腐 | 作成日時:2022年6月22日 22時