ひとりぼっち ページ20
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賑わう街並みに居心地の悪さを感じて、
足早にそこから離れて、
何度も歩いた家への道を1人で歩く。
いつもいつも過保護な傑は僕と一緒にこの道を歩いた。
1人で歩くのには、随分と暗くて静かな道。
傑がいない家も、きっとこんな感じなんだと思うと、
途端に足が重くなり、ついでにケーキの箱も重く感じた。
早く帰って来て欲しいなぁ…
僕はその一心で家の玄関を開けた。
案の定、
静かで広い部屋は僕を当たり前のように孤独にした。
ケーキを箱ごと冷蔵庫に詰めて、
コタツの電源を入れて暖かいココアを作る。
さっきの傑の言葉が頭から離れなくて、
とてもテレビをつける気にはなれなかった。
それから何分立っただろうか。
傑の事をグルグルと考えては止めて、
期待しては否定して、
いつの間にかココアは完全に冷えきっていた。
その時、ピンポーン…とインターホンが鳴った。
なんとなくあの日の菅田さんを思い出してしまうその機会音に怯えて動けないでいると、
ピンポーン…ピンポーン…と続けて押される。
僕は物音を立てずにそっと玄関に近ずいて見てみると、
そこには額に汗を浮かべた袮木さんが居た。
すぐに玄関を開けると、
「遅せぇ!!!!早く…夏油が!!!!」
と怒鳴られて、腕を掴まれ、
僕はそのまま外へと連れていかれた。
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大豆 - 一気読みしました。神作すぎです。最高です!!!!!!! (9月25日 20時) (レス) @page28 id: 41f5d68925 (このIDを非表示/違反報告)
もぐ(プロフ) - 全部一気読みできてよかったです…最高の神作でした!!何回も読み直そうと思います!ありがとうございましたっ! (8月16日 23時) (レス) @page28 id: 4a6be33ef0 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - やばい、めっちゃ好みだわ。泣く (2023年3月3日 17時) (レス) @page28 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - だばぁ(泣) (2022年8月21日 14時) (レス) @page28 id: 2a4261c7b0 (このIDを非表示/違反報告)
M - コメント失礼します! マジで感動しました!タオル一枚濡れる位泣きました!この物語を作っていただきありがとうございます!!!他の作品も応援しています!!頑張ってください! (2022年8月17日 21時) (レス) @page28 id: 97799f7c89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おっ腐 | 作成日時:2022年6月22日 22時