いちごのショートケーキ ページ18
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「すまないね、この後予定があって。
どうしてもAと一緒にケーキを食べてクリスマスを
過ごしたかったんだ。」
『んーん。マフラーのおかげで暖かいし、
外でケーキ食べるのも楽しいよ。
それに、やっぱりここからの景色はすごい綺麗』
「ふふ、うん。そうだね。」
僕達は、冷えた空気に白い息を吐きながら、
ホールケーキをそのままフォークでつついた。
口の中を甘い生クリームとスポンジ、甘酸っぱいイチゴで満たしながらふと傑を見た。
その瞬間、ドクンッと、心臓が跳ねた。
いつの日にか見た、
五条悟の話をしている時の愛おしそうな視線を、
僕に向けて、じっと見つめていたから。
『なっ…なに、傑…?』
「……Aは、綺麗だね」
『え、急に…何言って、///』
「A。」
『、……なに、?///』
「君は、自分の容姿が嫌いだと言ってたけどね、
その白い髪も、蒼い瞳も、とても綺麗だよ。
この先も、ずっと綺麗なままだ。
君が1人になった時どうかこの事を忘れないでほしい。
私は君を……」
『…………傑、?』
「…………大切に、思っているよ。」
『……うん。…僕も。』
結局、傑は僕に愛の言葉はくれなかった。
最初はそれでもよかったはずだった。
五条悟の変わりでよかったはずだった。
どうしてこんなに欲張りになったんだろう。
あーあ、出来ることなら、
僕だけに向けた言葉が、欲しかったなぁ。
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大豆 - 一気読みしました。神作すぎです。最高です!!!!!!! (9月25日 20時) (レス) @page28 id: 41f5d68925 (このIDを非表示/違反報告)
もぐ(プロフ) - 全部一気読みできてよかったです…最高の神作でした!!何回も読み直そうと思います!ありがとうございましたっ! (8月16日 23時) (レス) @page28 id: 4a6be33ef0 (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ - やばい、めっちゃ好みだわ。泣く (2023年3月3日 17時) (レス) @page28 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - だばぁ(泣) (2022年8月21日 14時) (レス) @page28 id: 2a4261c7b0 (このIDを非表示/違反報告)
M - コメント失礼します! マジで感動しました!タオル一枚濡れる位泣きました!この物語を作っていただきありがとうございます!!!他の作品も応援しています!!頑張ってください! (2022年8月17日 21時) (レス) @page28 id: 97799f7c89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おっ腐 | 作成日時:2022年6月22日 22時