ハーレムアニメ忠実再現 ページ9
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「おはよう、A。」
どこか、遠くから聞こえる。
優しくて…落ち着いた、
ちょっと掠れてて、耳が溶けそうな声。
この声は、……
『……ひぁッ、!!』
「いつまで寝てるのA。
もうすぐ出発だよ?」
『お、前っ、…耳、舐め、っ……!?』
「はは、寝顔が可愛くてつい。
それに硝子に止められて見舞いにも来れなかったし、
久々に会えたから嬉しくて。
ごめんね?」
起きて1秒後に視界に映ったのは、
一切反省の色が見えない謝罪をして
神々しい笑顔と持て余した色気を放つ、
2日ぶりに会う同級生、夏油傑だった。
『……俺だって、久々に会えて嬉し……っておい。
おい、バカ。何してだよ、離っ、』
「……いや、今のはAが悪いでしょ」
『ぁ、…脱がすなって……っ、おまえほんと、ばか、』
その時、
俺達がいるベッドを囲むカーテンがシャッと開いた。
そして、「お。取り込み中やった?」と、
ニヤけた面して見てくるのは
至る所に包帯を巻いた禪院直哉だった。
俺はと言うと、
学校に置いてある青と白のしましまの
死ぬほどだせぇThe・パジャマを、
傑によって臍までボタンを開けられて、
肩を噛まれているところだった。
「……っざけんなこのエロエロ星人1号2号!!!!」
俺は1号を突き飛ばし、2号の横を走り、
2日間お世話になった医務室を去った。
後ろからは、
「エロエロ星人?はぁ、可愛すぎるよ…」
「なんで俺が2号やねん」
と声がした。
_________
「ぅ"っ……吐きそ……」
俺は医務室から走り去って、現在男子寮の廊下。
といってもここは京都校だし
そんなに馴染みがある訳じゃないから、
俺はとっとと用意されていた部屋に入った。
2日間ほぼ寝たきりの上、寝起き早々爆走したから
頭の中やら胃の中が馬鹿みたいに気持ちわりぃ。
俺は一応汚れないように配慮して、
傑が途中まで脱がしたクソダサパジャマのシャツを脱いで、下も脱いでパンツ一枚になる。
すぐに込み上げてくる吐き気に耐えきれず、
脱いだそのままにして俺はトイレに駆け込んだ。
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nns - めっっっちゃ好きです!!!!!更新お待ちしてます!!!!! (11月3日 22時) (レス) @page30 id: 65c15343ec (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - またの更新楽しみにお待ちしております。 (8月19日 10時) (レス) @page30 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - お元気ですか? (7月25日 2時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
しま(プロフ) - コメント失礼します!相澤先生の小説からここまで一気読みしてしまいました!夢主くんに対して容赦なさすぎて私の性癖に刺さりまくりで最高でした…!更新、待っていますね!ヽ(゚▽゚︎*)乂(*゚▽゚︎)ノ (5月15日 23時) (レス) @page30 id: 901e45cbed (このIDを非表示/違反報告)
津城瑠生(プロフ) - ぁ、田辺さん好き。八の字に下がる眉頭が俺の住処です。てかこの作品とっても面白いです!!! (2022年11月21日 12時) (レス) @page27 id: 90b7e5739a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おっ腐 | 作成日時:2022年9月1日 22時