踏み躙られた心の傷 ページ4
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暖かな朝日がカーテンから漏れ、
チュンチュンと小鳥の歌声で起きる優雅な朝。
それに全くもって似合わない隈を目の下に作った俺は
どこからどう見ても寝不足真っ只中だった。
それどころかしっかり睡眠を取らなかったせいで
頭痛が酷く、目眩までする程だ。
そして最大の不調はなんと言っても、
先程から感じる体温の違和感。
体の節々は暑いのに足先は冷たくて、
さっきから震えが止まらなくて寒気がする。
バカは風邪引かないってのが嘘だと証明できた瞬間だ。
『ゴホッ、…ゴホ……あ"〜…み"ず…』
俺は喉の乾きに我慢できず、上半身を起こした。
すると、俺の振動で起きてしまったのか硝子が
「……おはよ」と不機嫌そうな顔で見てくる。
『あ"…わ"り"ぃ…』
「声やば。水持ってきてやるから寝てな」
『ま"じーー…あ"ん"がとぉ"ー…』
カッスカスの汚い声でお礼を言うと、
俺は起き上げたばかりの上半身をベッドに沈める。
硝子はすぐに寝ながらでも飲めるタイプのコップに入った水と、何やら薬を3粒持ってきてくれた。
俺はその薬を飲むと、
それを確認した硝子は部屋から出ていってしまった。
硝子が出ていった扉の方をカーテン越しに眺める。
隣から聞こえてくる直哉の寝息だけを残し、
部屋は静まり返った。
嫌でも思い出す、俺の寝不足の原因。
昨日の夜からウンザリする程頭の中を埋め尽くすのは
悟のことばかりだ。
でも、まる一晩考えてみて思う。
俺はきっと、何があっても悟を許すことが出来ない。
悟なりの理由があった。
俺を守ってくれていた。
仕方なかった。
好きで女を抱いたんじゃない。
俺を好きだと言った言葉は嘘じゃなかった。
たくさん考えた。たくさん思い出した。
俺は〈 愛されていた 〉。
それでも、
どれだけプラスに考えてみても、
どれだけ寄り添ってみても、
〈 許せない 〉
それだけが確かに残った。
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nns - めっっっちゃ好きです！！！！！更新お待ちしてます！！！！！ (11月3日 22時) (
レス) @page30 id: 65c15343ec (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - またの更新楽しみにお待ちしております。 (8月19日 10時) (レス) @page30 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - お元気ですか？ (7月25日 2時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
しま(プロフ) - コメント失礼します！相澤先生の小説からここまで一気読みしてしまいました！夢主くんに対して容赦なさすぎて私の性癖に刺さりまくりで最高でした…！更新、待っていますね！ヽ(ﾟ▽ﾟ︎*)乂(*ﾟ▽ﾟ︎)ﾉ (5月15日 23時) (レス) @page30 id: 901e45cbed (このIDを非表示/違反報告)
津城瑠生(プロフ) - ぁ、田辺さん好き。八の字に下がる眉頭が俺の住処です。てかこの作品とっても面白いです！！！ (2022年11月21日 12時) (レス) @page27 id: 90b7e5739a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おっ腐 | 作成日時：2022年9月1日 22時
