少年は認めらたい ページ1
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『………は? なんだよ、それ。』
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事の発端はたった数分前に遡る。
カーテンの向こうから話しかけてくるのは
京都校の後輩、禪院直哉。
こいつは、
〈 100人中100人が振り返る美女 〉ならぬ、
〈 100人中100人が認めるクズ野郎 〉だ。
そんなクズ野郎にまんまと掘られた俺は一時的に
細胞レベルでこいつの存在に怯えた。
呼吸すらまともに出来なかった。
でも、ここが俺の凄いところであって。
記憶の中のそいつとはまるで違う、
落ち着いた話し方や、きちんと教育されてきた品の良さ
みたいなものが目に見てわかると、
なんだか少し可哀想に思えてきてしまって。
次期当主として積み重ねてきた努力。
次期当主故のプライド。
そういうのが小さい頃からこいつを
少しずつ歪めてしまったように思えてならなかった。
それに、
現時点で体の痛みはほぼ無かったし、
カーテンで遮られていて顔も見えなかったおかげで、
心の中に少しだけ余裕が生まれていたのもある。
よくお人好しだ何だと傑に言われるが、
実際2人でこうして話していると、
『根は真面目な奴なのかも?』
と、甘過ぎる考えがチラつくのだから仕方ない。
そんな俺は、
直哉に恩を勝手に感じられて、
こうして今もそいつの口から出る言葉を聞いていた。
『お前ほんと悟嫌いだな』
「そりゃ最初っから恵まれとる奴は嫌いやろ。
友達とか幼馴染とか先輩とか後輩とか、
そんなんなんの理由にもならへん。
当主やったら、勝ち。それ以外は人間やないねん。
そん中で1人だけチート過ぎんねんもん。腹立つやろ?」
『そーか?
俺は対して努力もしてねぇし勝負もしてねぇから
狡いとかは思ったことねぇけど。
まあそれだけお前が頑張ってきたって事だろ。
悔しいって思えんのって、すげぇじゃん。』
「……なんやねん、調子狂うわ…」
ごにょごにょと照れる直哉に、
案外可愛らしい所もあるんだなと笑ってしまう。
するとそいつは、突拍子もなく、
口を開いた。
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nns - めっっっちゃ好きです!!!!!更新お待ちしてます!!!!! (11月3日 22時) (レス) @page30 id: 65c15343ec (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - またの更新楽しみにお待ちしております。 (8月19日 10時) (レス) @page30 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - お元気ですか? (7月25日 2時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
しま(プロフ) - コメント失礼します!相澤先生の小説からここまで一気読みしてしまいました!夢主くんに対して容赦なさすぎて私の性癖に刺さりまくりで最高でした…!更新、待っていますね!ヽ(゚▽゚︎*)乂(*゚▽゚︎)ノ (5月15日 23時) (レス) @page30 id: 901e45cbed (このIDを非表示/違反報告)
津城瑠生(プロフ) - ぁ、田辺さん好き。八の字に下がる眉頭が俺の住処です。てかこの作品とっても面白いです!!! (2022年11月21日 12時) (レス) @page27 id: 90b7e5739a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おっ腐 | 作成日時:2022年9月1日 22時