飽き性 ページ36
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「トレイはいたか！？」
「見当たらない！まだ海の中だろうな」
先に砂浜へとたどり着いたジャミルにカリムが声を掛けたが、まだ人魚の姿は見えなかった。
絨毯に「ありがとう」と言って降りたAは、砂浜から海を眺めた。日は落ちたせいで漆黒へと変わった海は、水中に潜む生物の姿を映し出すわけがなかった。
「もう少し海の上から探してみるよ」
そう言ってルークは1人箒に乗って海上の空へと進んでいった。
「ジェイド電話出なーい…でもあれ防水じゃないし、当然か」
「海の中だから…もしかしたら置いて行ったのかもしれないね。私のスマホも電池が切れちゃったし」
その言葉を聞いたフロイドは「充電する？」と声を掛けたが、Aは断った。今の今まで誰からも連絡がないので、これからも連絡がくる事はないだろうと考えたからだ。
ちなみに、普段海の中で生活しているAのスマホは、水の中でも対応できる魔法がかかっている。
「ますます刻が迫って来てるが…本当に今どこで何をしてるんだか」
「オレ、海の中見てくる」
砂浜に座っていたフロイドは突然、そう言って立ち上がった。あまりにも急すぎて、Aとジャミルとカリムは驚く。
フロイドは何の躊躇もなく制服を脱ぎ出した。
「え！？でも…というか私の前でそんなに脱ぐのやめよう！？」
「え〜海の中じゃ、ほぼ裸みたいなもんじゃん。それに、じっと待ってるの飽きた」
制服を脱ぎ散らしながら、パシャパシャと海に入って行ったフロイドは一度海に潜ると、次に顔を出した時には人魚に変わっていた。なるほど、陸に住む人魚用の魔法薬は、変身がかなり簡単にできるらしい。
「じゃあ見てくるけど、Aちゃんじっとしててよ」
「もちろん…！」
Aの言葉を聞くと、フロイドは長い体を駆使して、ぐんぐんと海の中へと潜って行った。
「全く、フロイドがあそこまで他の人のために尽くすとは。明日は嵐でも来るかもな」
「彼、飽き性ですからね。いつ投げ出されるかとヒヤヒヤしていたけど…面白いだけでしょうね」
彼と関わるとろくなことがない。それが、同じミドルスクールに通っていたAが学んだことであった。
フロイドが脱ぎ捨てた制服を集めて畳みながら、ジャミルとそんな会話をした。
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さーも(プロフ) - 巫香渚さん» バースデーは比較的来てくれるような気もしますけど推しになるとこないですよね笑ギリギリまで頑張ってください！！ (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 3e0f107a18 (このIDを非表示/違反報告)
巫香渚(プロフ) - おじたんが二十連で…！羨ましいです。私も二十連したのですが、来てくれませんでした．8月1日まで粘るつもりです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 254cdf7334 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーも | 作成日時：2021年7月2日 21時
