決行日 ページ32
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決行日はあっという間にやってきた。トレイは何度もルークと試行錯誤を重ね、自分で納得がいく薬を用意していた。もちろん一度も効果を試した事は無かったので、多少の心配はあったのだが、それも杞憂に終わった。
「流石ですねトレイさん。ここまで精度の高い魔法薬を準備されていたとは。…ああ、今は声が出ないんでしたね。失礼しました」
今、トレイとジェイドは珊瑚の海にやって来ている。トレイは、最初に薬を飲んだ時は足が変わっていく感覚とえら呼吸へと変化していく過程に気分が悪くなっていたものの、ほんの数分で海の中を満足に泳げる様になっていた。
契約のため声の出せないトレイは、ジェイドの言葉にニコリと笑顔で返すしか無かった。
「しかし不便ですね。泳いでいる間はホワイトボードを使うわけにもいきませんから。コミュニケーションができません」
声を出せないトレイは、代わりにホワイトボードでの筆談を試すことにした。水中でも使える、便利なものだ。何故か購買部に売ってあった。
トレイは「すまない」と言いたいのだろうか、手を合わせてジェスチャーした。
「さて、早速探しましょうか。トレイさんによると、高校生ぐらいとのことでしたね。この辺りの学生に声を掛けていきましょうか」
突然声を掛けるとは、少々不審者じみた行動だなとトレイは思ったものの、声を出せず、筆談でしか話せないため、それをジェイドに伝えるほど意地悪な人間ではなかった。
『全く躊躇わずに声を掛けにいくな』
そうトレイは感じた。突然声を掛けられた学生たちは少々驚いた表情を見せるが、ジェイドと少し会話をしたあと、首を振って去っていった。
トレイは連れてくるのはジェイドで正解だったな、と心から感じた。
「……ええ、ありがとうございました。…トレイさん」
トレイの名を呼んで戻ってきたジェイドは、
「この方、割と似た容姿の方が多そうな予感がします。先が思いやられますが…まあ1人目の容疑者を探しにいきましょうか」
おいおい、容疑者って呼ぶな。そんなツッコミも、筆談で書くのは少々面倒だったし、なかなか奇抜だなと思ったのでやめた。
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さーも(プロフ) - 巫香渚さん» バースデーは比較的来てくれるような気もしますけど推しになるとこないですよね笑ギリギリまで頑張ってください！！ (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 3e0f107a18 (このIDを非表示/違反報告)
巫香渚(プロフ) - おじたんが二十連で…！羨ましいです。私も二十連したのですが、来てくれませんでした．8月1日まで粘るつもりです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 254cdf7334 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーも | 作成日時：2021年7月2日 21時
