王子様 ページ4
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Aが気がついた時は、海藻に巻かれた海の中ではなく、砂浜に打ち上げられていた。どおりで肌がヒリヒリするはずだ、乾燥していたのだ。
幸いにも岩の後ろでで日陰であったのもあり、そこまで肌が荒れているわけでもないが、体を引きずりながら水の中に戻った。
Aは帰る道中、あることを思い出していた。Aを抱き抱えて水辺まで連れてきてくれた男の人を。
あれは夢ではないはずだ。確かに人魚に比べて温かい腕が、私に触れていたはずだ。
これでは、まるでAが昔話の人魚姫___ではなく、遭難した王子様ではないか。
登場人物の立場を逆転させたような今回の出来事。ならば、迷子になった人魚を助けたのは______
「…あの方は王子様…だ」
「もー！A！心配したんだよ！？」
アリアが言う。アリアとマリーとお茶会をしたのは日曜日だったが、迷子になって朝方に帰ったときにはもう月曜日だ。私は無断で、しかも家族にも内緒で外泊(野宿ではあるが)プラス学校を休むと言う学生ではあってはならないことをしてしまった。
もちろん、家族にはかなり怒られた。あと少しで警察に連絡が行くところだった。
学校帰りのアリアにそう一喝され、Aは流石に申し訳なく思った。
「それで何をしてたんです？」
マリーの問いかけに、Aは身を乗り出して言った。
「王子様に出会った！！！」
「は？/はぁ」
「呆れた顔しないで！」
2人は大方、Aの言う王子様が人魚姫の伝説の王子様を指すことは分かっているのだろう。しかし、2人がよく分からない顔をしているのは、昨日は大して天候も悪くなく、遭難した船や、投げ出された人々がいた訳ではないからだ。
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さーも(プロフ) - 巫香渚さん» バースデーは比較的来てくれるような気もしますけど推しになるとこないですよね笑ギリギリまで頑張ってください！！ (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 3e0f107a18 (このIDを非表示/違反報告)
巫香渚(プロフ) - おじたんが二十連で…！羨ましいです。私も二十連したのですが、来てくれませんでした．8月1日まで粘るつもりです。 (2021年7月29日 18時) (レス) id: 254cdf7334 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーも | 作成日時：2021年7月2日 21時
